2019.04.01 人づくり・現場指導 Society(ソサエティ)5.0の社会に適応するには!?
-社会が変わる、学びが変わる-
次世代の社会のあり方を示す、 「Society5.0」という言葉を聞いたことがありますか? その意味や仕組みを知っていますか? 新たな時代を豊かに生き抜き、活躍し続ける 人材を育てるために、学校はどうあるべきか、 教育はどうあるべきかを考えるときが来ています。
出典:内閣府ホームページ https://www8.cao.go.jp/cstp/society5_0/index.html
テクノロジーを活用して知識や情報を共有できる超スマート社会が到来
「Society5.0」とは、日本政府が「第5期科学技術基本計画」の中で提唱した、日本が目指すべき未来の社会の姿です。人間社会のこれまでの変遷を、狩猟社会(Society1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)とし、これに続く新たな社会として「Society5.0」が想定されています。
その中身は、一言でいうと「超スマート社会」。
IoT(Internetof Things)ですべての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有されます。また人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになります。たとえば、AIが冷蔵庫にある食材でレシピを提案してくれたり、自宅に居ながら専門医による遠隔診断を受けられたり…。年齢や個人のスキル、住む地域、経済力などに関わらず、誰もが新たな恩恵を受け、快適で活力に満ちた質の高い生活を送れるようになる。
これが、「Society5.0」が目指す社会の姿です。
AIにできなくて人間にできることがこれからの教育のカギ
「Society5.0」では、今まで人間が行っていた作業をAIやロボットが代行・支援するため、人間は煩雑な作業から解放され、他の創造的な仕事に注力できると言われています。これは裏を返せば、人間の仕事がAIやロボットに奪われる、ということでもあるのです。
しかし、AIと人間との関係を対立化させ、保護者や子どもの不安をあおる必要はありません。AIやロボットは人間の能力をサポートし、可能性を広げてくれる道具ととらえ、「人間にしかできないこと」「自分だけの強み」を磨くことが今後の教育に求められるでしょう。文部科学省では、「Society5.0」で共通して求められる力を次の3つにまとめています。
求められる力
1.文章や情報を正確に読み解き、対話する力
2.科学的に思考・吟味し、活用する力
3.価値を見つけ、生み出す感性と好奇心・探究力
地域・学校と手を携え、社会の変化を見すえた教育プログラムの実践へ

いま教育現場では、2020年からスタートする大学入試改革への対応が進んでいます。
この動きにも、「Society5.0」が大きく関わっています。社会のあり方が変わるから、その社会で活躍できる人材を育てるために大学入試が変わり、教育も変わることを認識しておきたいものです。
最後に

高感度な地域、学校は、すでに「Society5.0」に向けて試行錯誤し、新しい教育プログラムを実践しています。
そしてカンコーは、2016年に一般社団法人カンコー教育ソリューション研究協議会を設立し、様々な地域・学校と協働する取り組みを進めています。
「キャリア教育を充実させたいけれど、何から始めればいい?」「将来、地域の活性化を牽引する人材育成に着手したい」、そんな場合はぜひご相談ください。
「カンコーは、子どもたちの夢と学びを応援しています」
※本稿は、(一社)カンコー教育ソリューション研究協議会からの業務委託により、菅公学生服株式会社がお届けする学校現場のお悩み解決を目的とした教育関係者様向け情報誌 『カンコータイムズ』 を基に加筆した記事です。

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