2016.09.30 先生向けコラム 夢を視覚化することで不登校の子どもたちをもう一度学校へ
心の問題を抱える子どもたちの表現手段として「書き記す」意義について心理カウンセラー つだ つよし、さんに話をうかがいました。
ドリマ手帳を活用した心理カウンセリング
最近の子どもたちは、不登校や無気力に限らず、言葉数がとても少ない印象を受けます。自分の気持ちや意見を表現できず会話に行き詰まる。悩みをギリギリまで心の内に抱え込むケースもみられます。
しかし、そんな子どもたちも、文章にすると自分の思いや主張を表現できるんですね。当塾では、手帳や交換日記といったツールをカウンセリングの中に取り入れ、子どもたちが自分の将来や生き方について考えイメージできるよう、そしてそこに向かって足を踏み出せるよう、支援を行っています。
当塾が採用しているドリマプランナー手帳は、子ども自身が自分の考えや成長を「視覚化」できるのが特長。一週間の行動目標を立てて、自分ができたこと、できなかったことをチェックしたり、思いを振り返ったりすることで先の見通しが想像でき、自信へとつながっていきます。
不登校の問題を抱える子どもに対しては、起きてしまった過去よりも、これからどうすべきかを考えさせることがポイント。例えば、なぜいじめられたのか?と考えるのではなく、これからの人生をどう生きていくのかという視点に立つことが大切です。
学校に行ってもいいし、行かなくてもいい、というスタンスではなく、私自身は、子ども自らが「学校に復帰することは将来の自分にとって必要」と気づくことが肝要ではないかと思います。実際、学校を卒業したら誰も助けてはくれません。本人が自分でなんとかしなければいけないのが現実です。将来の道筋となる選択肢を与え、自分で自分の人生の可能性を広げていく、そのための支援をモットーに子どもたちに寄り添っています。
こころ応援塾
不登校になった児童生徒の早期学校復帰を目的として2015年につだ氏が設立。大分県奨励事業の指定を受け、心のケアに加え家庭学習支援を実施。初年度は受講生12名が全員学校復帰・進学を達成した。「無気力」で目的を持たない児童生徒へも支援を広げている。
プロフィール
心理カウンセラー つだ つよし、さん
大分県の高校を卒業後、吉本興業福岡事務所に所属。その後、大分に戻りタレントや構成作家として地元メディアに関わる。子どもたちの夢を応援する番組「ダッシュくん」がきっかけで心理カウンセラーの資格を取得。不登校の子どもたちへの支援活動を行うとともに、全国の教育現場で子育て・教育をテーマとした講演活動も行っている。

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