2024.08.27 カンコーホームルーム 【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

fig_223_illust.jpg

8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。

調査概要

  • 調査対象:小学・中学・高校生の子どもを持つ親1,800人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2024年7月

1.夏休みの必要性

小中高生の子どもを持つ親が思う子どもにとっての夏休みの必要性は、「必要」(84.8%)という回答が8割以上を占め、「不要」(5.3%)という回答は少数でした。

fig_223_01.jpg

【図1】 子どもにとって、夏休みは必要だと思いますか。(単数回答)

2.夏休みの必要性の理由

小中高生の子どもを持つ親が、子どもに夏休みが必要と思う理由は、「いろいろな経験が出来るから」「自由研究など普段取り組めない事ができる」「旅行や留学など、学校以外の体験ができるから」「長期休みにしかできない時間の使い方ができるから」など、普段と違う経験機会や長い休みを有意義に過ごす大切さがあげられました。一方で、夏休みが不要と思う理由は、「共働きだと大変」「給食がないので毎日お昼を作らないといけないため、経済的負担がかなり多い」「家の光熱費が上がる」「仕事があるので毎日家にいられると困る」など、いつもと違う生活での親や家計への負担があげられました。また、夏休みで「学習不足分を補えるチャンスがある」と「学習が遅れる」という学習面に関することが必要・不要の回答で共通してみられました。

fig_223_02.jpg

【表1】 夏休みの必要性の理由を教えてください。(自由回答)

3.子どもの夏休みの予定

今年の夏休みにお子様が予定していることを複数回答で聞いたところ、「国内旅行」(小学生51.8%、中学生40.0%、高校生24.8%)が最も多く、続いて「夏祭り・花火大会」(小学生50.7%、中学生35.0%、高校生27.2%)、「帰省(祖父母に会う)」(小学生51.3%、中学生35.7%、高校生24.8%)、「海水浴・プール」(小学生51.0%、中学生25.0%、高校生15.0%)という結果で、小学生の夏休みの予定が多くみられました。また、小学生と比較して、「クラブ・部活の試合、合宿・遠征」(小学生11.3%、中学生36.0%、高校生27.2%)と「夏期講習」(小学生12.5%、中学生26.2%、高校生25.7%)は、中学生と高校生の割合が多いという結果になりました。

fig_223_03.jpg

【図2】 今年の夏休みに、お子様が予定していることは何ですか。(複数回答)

学校の夏休みは、1881年(明治14年)に文部省(現・文部科学省)が「夏季休業日」を定めたことが起源とされています。現在では、公立学校は市区町村または都道府県の教育委員会が期間を定めているため、夏休みの日数は全国の学校で一律ではなく、その地域の風土や気候に応じた日数になっています。
今回、小中高生の子どもを持つ親1,800人を対象にした調査では、夏休みの必要性は、「必要」(84.8%)という回答が多く、子どもにとって夏休みは必要だと思っている親が8割以上いるという結果になりました。夏休みが必要という回答の理由は、「いろいろな経験が出来るから」「自由研究など普段取り組めない事ができる」「旅行や留学など、学校以外の体験ができるから」「長期休みにしかできない時間の使い方ができるから」などの普段と違う経験機会や長い休みを有意義に過ごす大切さがあげられました。また、夏休みが不要という回答の理由は、「共働きだと大変」「給食がないので毎日お昼を作らないといけないため、経済的負担がかなり多い」「家の光熱費が上がる」「仕事があるので毎日家にいられると困る」などの親や家計への負担などが要因としてあげられました。学習面に関しては、夏休みで「学習不足分を補えるチャンスがある」「学習が遅れる」というメリット・デメリット双方の声もありました。子どもの夏休みの予定は、「国内旅行」「夏祭り・花火大会」「帰省(祖父母に会う)」「海水浴・プール」が多くみられ、「クラブ・部活の試合、合宿・遠征」「夏期講習」は、小学生と比較して中学生と高校生で予定している割合が多いという結果になりました。このようなことから、子どもの夏休みについては賛否の声はあるものの、小中高生の子どもを持つ親の大半は「夏休みは必要」と感じていることがわかりました。
子どもにとって夏休みは、単なる長い休暇ではなく、普段の学校生活では得られない経験やアクティビティに参加したり、旅行や帰省などで地域や文化・風習に触れたり、家族や友人との思い出づくりなど、学校外での学びや体験を通じて、社会的スキルやコミュニティを育む大切な期間のようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_223_illust.jpg

【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。

fig_222_illust.jpg

【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。

  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。
  • fig_220_illust.jpg

    【Vol.220】新入学時の制服購入状況

    2024.05.28 カンコーホームルーム 最高気温が20℃を超える日が続くと、制服も冬服から夏服へ衣替えの季節になります。新入学生には、衣替えのときに初めて制服(上着)を洗濯するという家庭もあり、そのときに、「制服って、洗濯機で洗っても大丈夫なの?」「失敗したらどうしよう・・・」という不安の声が聞かれます。では、2024年4月に中学校・高校の入学者が購入した制服は、家庭洗濯できる制服なのでしょうか?今回は、購入した制服(上着)の家庭洗濯可否、制服(上着)の家庭洗濯の不安内容、制服購入時に重視することについて調査しました。
  • fig_219_illust.jpg

    【Vol.219】高校生が思う体操服に必要なこと

    2024.04.30 カンコーホームルーム 体操服は、体育の授業で着用するためのスポーツウェアとして全国の小中高校で採用されています。そして、体育の授業以外にも、部活動や課外学習・遠足、地域によっては登下校や校内着として、体操服を着る場面もあるようです。では、高校生が思う体操服に必要なことはどのようなことでしょうか?今回は、全国の高校生を対象に、体操服を着るシーン、体操服を着ていて気になること、体操服で重視することを調査しました。