2021.07.27 カンコーホームルーム 【Vol.186】学校教育とSDGs
現在、海洋プラスチック問題の解決に向けて、レジ袋の有料化やプラスチックストローの廃止など、世界中の様々な企業がSDGs(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。学校においても、SDGsに取り組む学校が増えています。では、学校ではどのようなSDGs教育を行っているのでしょうか?今回は、全国の小学・中学・高校の教員1,800人を対象に、学校でのSDGs教育の取り組み、SDGs教育の企画・運営、SDGs教育の実施内容について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小中高校の教員 1,800人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2021年6月
1.SDGs教育の取り組み
小中高校のSDGs教育の取り組み状況について、「とても積極的である」(10.2%)、「やや積極的である」(33.8%)を合わせると、4割以上の学校が積極的と回答しています。一方、「あまり積極的ではない」(32.8%)、「全く積極的ではない」(9.9%)を合わせると、積極的ではない学校も約4割という状況でした。
2.SDGs教育の企画・運営
学校でのSDGs教育の企画・運営は、「教諭・助教諭・講師」(30.9%)が担当することが最も多く、次に、「主幹・主任・主事・指導教諭」(19.0%)、「校長・副校長・教頭・学長・理事長」(9.2%)という結果になりました。また、「特に決まっていない」(26.2%)という学校も見られました。
3.SDGs教育の実施内容
SDGs教育を実施している学校の内容は、「生徒・児童による自由研究」(31.9%)、「地域の探究」(23.4%)、「外部講師・企業による講演会やセミナー」(15.6%)、「職場見学・体験(インターンシップ)」(15.5%)、「外部講師・企業による出張授業」(14.5%)などが多いことがわかりました。また、「特に決まっていない」(33.9%)という学校も多いという結果になりました。
SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連サミットで採択された持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成される国際目標であり、世界全体で2030年までに社会が抱える様々な問題を解決することを目指しています。
今回、小学・中学・高校の教員1,800人を対象にした調査では、学校のSDGs教育の取り組み状況について、「とても積極的である」(10.2%)と「やや積極的である」(33.8%)を合わせると、4割以上の学校が積極的と回答しています。SDGs教育の企画・運営は、「教諭・助教諭・講師」(30.9%)、「主幹・主任・主事・指導教諭」(19.0%)、「校長・副校長・教頭・学長・理事長」(9.2%)など様々な教員が担当し、SDGs教育の実施内容は、「生徒・児童による自由研究」(31.9%)、「地域の探究」(23.4%)などの探究型の学習が多く、「外部講師・企業による講演会やセミナー」(15.6%)、「職場見学・体験(インターンシップ)」(15.5%)、「外部講師・企業による出張授業」(14.5%)などの企業連携も進んでいます。
SDGsの目標は、貧困・飢餓・健康と福祉・教育・ジェンダー平等に関するものや、エネルギーや気候変動・環境保全に関することなど、経済・社会・環境の側面で取り組むべき課題が取り上げられています。国際目標というと、自分と関係のない遠い世界のことのように感じてしまいますが、学生自身がこれらの課題に対し、身近に感じて具体的に取り組める題材が求められています。
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