2013.03.26 カンコーホームルーム 【Vol.86】「学校受験に関するげんかつぎ」

「げんかつぎ」とは、縁起を担ぐとも言い、これから行うことが良い結果となるように祈願する意味を込めて行われる行為などを指します。学校受験の「げんかつぎ」では、「トンカツを食べる」=受験に勝つ、「五角形の鉛筆を使う」=合格する、といった語呂合わせのものなどがありますが、実際にどのような「げんかつぎ」が行われているのでしょうか?今回は、20歳以上の男女を対象に学校受験で行った「げんかつぎ」の内容や効果について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20歳以上の男女376人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2013年2月

げんかつぎの実施状況

学校受験の経験のある人で、げんかつぎをしたことが「ある」という人は61.2%、「ない」という人は38.8%と、20歳以上の男女の6割以上が学校受験の際に、げんかつぎを行ったことがあると回答しています。

【図1】あなたは学校受験の際、「げんかつぎ」をしましたか?(単数回答)

げんかつぎの内容

学校受験の際、げんかつぎで行った内容は「神社仏閣で合格祈願をする」が39.5%、「お守りを買う」が38.8%と、神社仏閣に参拝してお守りを授かるという行為が約4割と多く、次に、トンカツやカツ丼などの「縁起が良さそうな料理を食べる」10.4%、合格鉛筆や必勝ダルマなどの「合格祈願グッズを買う」9.5%、チョコレートやスナックなどの「合格祈願菓子を買う」6.1%、「おまじないをする」2.9%という結果になりました。

【図2】合格祈願の「げんかつぎ」として行った内容は?(複数回答)

げんかつぎの効果

げんかつぎを行って「効果があった」という人は28.3%と、「効果はなかった」という人の18.3%に対し、効果があった人のほうが多いという結果になりました。また、げんかつぎを行ったが効果は「わからない」という人は53.4%と半数を占めていました。

【図3】あなたが行った「げんかつぎ」は効果がありましたか?(単数回答)

学校受験シーズンになると、多くの受験生や保護者の方がいろいろな「げんかつぎ」を行っているようです。
今回の調査では、20歳以上の男女の6割以上が学校受験の際に、「げんかつぎを行ったことがある」と回答していました。その内容は「神社仏閣で合格祈願をする」39.5%、「お守りを買う」38.8%の2つが多く、受験生や保護者の方が神仏を頼りにしていることがわかりました。また、「縁起が良さそうな料理を食べる」10.4%、「合格祈願グッズを買う」9.5%といった縁起物を食べたり、身に付けたりするという回答も1割程度あり、普段、縁起を気にすることが少ない食品や日用品においても、学校受験ともなると意識して縁起を担ぐようになるようです。げんかつぎを行った効果は「わからない」という人が半数以上、「効果はなかった」という人は約2割でしたが、「効果があった」という人も約3割と、げんかつぎの効果は少なからずあったようです。
げんかつぎは、これから行うことが良い結果となるように祈願する意味を込めて行われる行為です。学校受験では、げんかつぎを行うことによって、気持ち落ち着かせ緊張をほぐしたり、自分に自信を持ったりすることができるようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。