2011.04.26 カンコーホームルーム 【Vol.63】「卒業後の制服」

卒業後、着なくなった制服はどうしているのでしょうか?大切に保管しておく、後輩に譲る、処分する・・・と、ありますが、実際はどのようにしている人が多いのでしょうか。今回は、20代以上の人に、卒業後の制服の扱いや、卒業後の取り扱いで困った経験について伺いました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20歳以上の 男女433人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2011年2月

卒業後、制服の扱い

卒業後の制服について、20代では「今も保管している」という回答が約4割と最も多く、30代~50代以上では、「どこにあるのか分からなくなった」という回答が4割以上と最も多くなりました。

【図1】卒業後、制服はどうしましたか?(単数回答)

卒業後、制服の取り扱いに困った経験有無

卒業後の制服の取り扱いに困った経験は、男性10.3%、女性25.0%と、女性のほうが多く、女性の4人に1人が困った経験があると回答しています。

【図2】卒業後、制服の取扱いに困った経験はありますか?(単数回答)

<困った内容>

  • 思い出のものなので、手放すのが惜しい。(40代 男性)
  • 思い出があり、捨てるに捨てられない。(20代 男性)
  • 本当は捨てたくないが、保管の場所をとるため保管できなかった。(20代 女性)
  • 捨てるのは申し訳ない気がした。(50代 女性)
  • 保管場所がない。(20代 女性)
  • いつまで保管したものか迷った。(30代 男性)
  • しまいっ放しにしてカビが生えた。(20代 女性)
  • 制服なので処分しにくい。(30代 女性)
  • ゴミにして捨てるときに少し罪の意識を感じた。(50代 女性)

卒業後、着なくなった制服は、『手元に置いておく』という人と、『手放す(処分する・譲る)』という人に大別されることがわかりました。
制服を手元に置いておくという人は、思い出が詰まった制服だから記念にとっておきたいという意識が強く、この傾向は20代に多く見られます。また、30代~50代以上の「どこにあるのか分からなくなった」という回答も保管していた制服が、月日を重ねるうちに所在がわからなくなったと推測されます。
制服の取り扱いで困った経験は、男性10.3%、女性25.0%と女性のほうが多くなります。その内容としては、「思い出のものなので、手放すのが惜しい」「本当は捨てたくないが、保管の場所をとるため保管できなかった」といった制服への愛着が背景にあります。
制服は学生時代の思い出の一部として、特別な存在になっているようです。

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