2017.09.22 キャリア教育 外部リソースを活用して子どもたちの「体験値」を積ませる【第3回】

鹿児島県薩摩川内市の、川島学園れいめい中学校・高等学校。社会変化の中で、子どもたちが実際に何かを「体験できる場」が減少していることを課題と捉え、さまざまな取り組みを導入し生徒たちの体験値を高めています。今回は学校が特に重要視する、「こころ」と「からだ」の鍛錬につながる新たな取り組み「クロスフィット」を全3回に渡ってご紹介します。第3回は、サッカー部への導入事例について、サッカー部監督の沖田先生に語っていただきます。

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クロスフィットで競技力向上の土台をつくる 【サッカー部への導入】



れいめい高等学校 サッカー部監督 沖田 遼太郎 先生

個々の細かいテクニックよりも、基礎体力をしっかりと身につけさせることを重要視しています。クロスフィットも毎日の基礎練習と位置付けて導入。試合を行った後など運動量を抑えるべき日でも、クロスフィットだけは欠かさず取り組ませるようにしています。日々トレーニングを続けることで、すでに自分の体つきの変化や、キック力の向上を実感して喜んでいる生徒もいます。最近、サッカーを指導する職業に就きたいと希望している部員が増えてきました。クロスフィットには、自分よりもうまくできない人に技術的なアドバイスをして導くという面があります。どうすれば相手がレベルアップできるだろうと自分なりに考え、工夫しながら教える経験は、指導する側に回るという生徒の生き方、職業観に影響を与えるものであるという発見がありました。今後は私自身、指導法をもっと学び、ゆくゆくは自分でも資格を取得して、畑瀬さんがいないときでも練習の質を高めていきます。資格を取得したら、サッカー部以外の部活にも展開し、効果を広めていきたいですね。


部活動レポート

練習はクロスフィットによる基礎練習からスタート。この日のトレーニングメニューは、メディシンボールや配管パイプから自作したバーを活用したペアでの体幹トレーニングと、数チームに分かれてのサーキットトレーニング。畑瀬トレーナーの軽快な掛け声に合わせ、生徒たちが互いに声を掛い、応援し合いながら、精力的にこなしている姿が印象的でした。

◎生徒インタビュー


れいめい高等学校3年 サッカー部 松崎 浩也キャプテン

クロスフィットの導入が決まった時は「もっと強くなれる!」と思い、すごくワクワクしました。普段の練習では基礎練習としてクロスフィットにかける時間が多いので、ボールを使った練習の質をいかに高めていくのか、皆で工夫し合っています。畑瀬トレーナーが毎回課題をくれるので、課題について考え、取り組むことで空いた時間を有効に活用できていると感じますね。トレーニングを継続することで筋力がついて、当たり負けなくなったり、シュートやロングキックの威力が増したりと技術的な効果も出てきました。でもクロスフィットを始めて一番感じるのは、チーム内のコミュニケーションが高まり、下級生も自己主張したり、声出しできるようになったこと。「どんな相手にも走り負けない」ことを目標に、チーム一丸となって頑張っていきたいです。

 


【第1回記事を読む】  【クロスフィット導入を通じて目指すビジョン】 徳留 秀樹 校長
【第2回記事を読む】  【中学3年の体育への導入】 松田 友里香 先生

「カンコーは、子どもたちの夢と学びを応援しています」
※本稿は、(一社)カンコー教育ソリューション研究協議会からの業務委託により、菅公学生服株式会社がお届けする学校現場のお悩み解決を目的とした教育関係者様向け情報誌 『カンコータイムズ』 を基に加筆した記事です。