2019.05.08 キャリア教育 【PBL実例】仲間とともに探究に向かう場づくりが学びを変える。(後編)

毎年、高校3年生の希望者を対象に企業協力型PBL(Project Based-learninng)を実践している立教女学院高等学校。2018年度は、カンコーが協力企業として参画し、課題提供させていただきました。後編では、最優秀賞を獲得した生徒さんへのインタビューをお届けします。

互いを理解し合い、長所を認め合うことが成果につながる

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左:平田 うららさん、中央:平田 こころさん、右:甲斐田 真桜さん
※みなさん高校3年生(取材当時)

―― 学校の授業とは別の任意の活動でしたが、参加の目的やきっかけは?

甲斐田さん:私は大学では自分で能動的に考える力を養いたいと思っています。そこで活躍したいと先生に相談したところ、このプロジェクトへの参加を勧められて参加を決めました。

平田うららさん:私は将来広告代理店に務めたいと思っており、クライアント理解について勉強したいと思って参加しました。

平田こころさん:卒業論文で実施した課題分析に対して、あまり評価を得られず悔いがありました。また、チームで協力して何かを成し遂げてみたいとの想いから参加を決めました。

 

―― 今回のような企画内容になった経緯は?-

平田こころさん:中間発表で厳しい指摘をいただき、改めて「クライアント理解とは何か」を考えさせられました。クライアントであるカンコーがやりたいことは何か、他社と違う独自性は何かなど、3人で何度も話し合いました。結果的に良い結果につながって、よかったです。

甲斐田さん:当初はミシンでブックカバーやぬいぐるみなどを作ったりしていましたが、何か違うとずっと感じていました。モノを作るだけでなく、経験とかコトを提供するのが大事ではないかと。そこで、モノが中心だった中間発表の後にもう一回企画を組み直しました。勇気が必要でしたが、「何か違う」というモヤモヤを晴らせるような企画になりました。

平田うららさん:私は小さい頃から自分のアイディア力に自信を持っており、中間発表での企画は私のアイディアだったので、中間発表での指摘は、納得性があったからこそ、グサッと刺さりました。でも、その悔しさをバネにして、計画実行担当としてもプロジェクトに取り組むことができたと思います。

 

―― 3ヵ月のプロジェクトを通じて、学べたことは?

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甲斐田さん:新しいものを考える際に一番大事なのは、その道のプロや先生など、他者からのアドバイスをしっかり自分の中に染み込ませて、自分なりに考え抜くことだと感じました。今回、一人で考え込むのではなく、いろいろな人に相談して計画的に進められたことは良い経験になりました。

平田うららさん:二つ学ぶことができました。一つは、クライアント理解が一番大事だということ。もう一つは、別に「良い子」にならなくてもいいということです。メンバーそれぞれが得意分野を活かして役割分担すれば、自分は自分のままでいいのだと思いました。

平田こころさん:学んだことは、チームで協力して進めるのが大事だということと、多角的な視点を持つということです。これまでは自分に自信がなく、今回の企画でも事務的な内容を担うことが多かったのですが、事前調査など担当した部分を褒められて自信になりました。一人ひとりの特性を理解し合い、互いの長所を認め合う活動ができてよかったです。

 

最後に

実社会でも、働き方改革が叫ばれ、チームとしていかに成果を出すかが求められつつある中、生徒たちのプロジェクトを通じての学びが「チームの仲間との協働」につながっていたことがとても印象的でした。このような活動を通じて、社会へ踏み出すために何が必要か、生徒たち自身が体感し気づく場が求められているのではないでしょうか。

いかがでしたか? 前編では、プロジェクト概要と最終プレゼンの様子について詳しく紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

「カンコーは、子どもたちの夢と学びを応援しています」

(取材/谷岡 美樹、ライティング/川田 達彦)

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