2018.11.12 カンコーエールプロジェクト 真っ直ぐさが困難も楽しさへと変える|岡山市立上道中学校[女子砲丸投]
第45回 全日本中学校陸上競技選手権大会 岡山全国中学校体育大会(以下、全中)に出場、中学2年生ながら「女子砲丸投げ日本中学記録」を4年ぶりに更新した岡山市立上道中学校の奥山琴美さん。お話を伺ってみると真っ直ぐで明るい性格が伝わってきました。日々の練習やサポートしてくれる家族への思い、そして今後の目標についてインタビューしました。
目次
苦しいとは思わない。自分の好きなことをしているから。
未来に、エールを。
まとめ
苦しいとは思わない。自分の好きなことをしているから。
―全中優勝と日本中学記録更新おめでとうございます!今回の全中大会を振り返ってどうでしたか?
奥山さん:ありがとうございます!今は2年生なので気負いすぎず、奈良県天理南中学校の今西さん(※本大会第2位)にチャレンジして楽しみたいと思っていたので、大会を楽しめてよかったです。
―日本中学記録が出た瞬間はどうでした?
奥山さん:「やったー!」と思いました。(にっこり)
―投げた瞬間、日本中学記録が出たのが分かりましたか?
奥山さん:そこまで飛んだように思わなかったです。力を抜いて投げるように意識しただけだったので、自分でもビックリしました。
―大会前は緊張しましたか?
奥山さん:今回の全中はすごく緊張しました。去年は初めてで「経験」と言われていて、楽しもうと思っていたので緊張はしませんでした。まさか決勝に残れると思っていなかったので、今年は本当に緊張しました。大会の2時間前ぐらいからずっとドキドキしていてやばかったです(笑)
決勝へ行く前に、仲間がコール場所(競技受付場所)までついてきてくれて、安心しすぎて涙が出ました。なんで涙が出たのか分からないけど、緊張でどうしようもなかったです。
でも、「こんなところで泣いてちゃいけない。支えてくれている人がいるからには優勝しないといけない。」と思って、そこでスイッチが入りました。
これからも緊張した時は・・・なんて言ったらいいのかな、緊張を、力に変えていければいいです。
―普段の練習で活きたことは何ですか?
奥山さん:部活動とクラブチームの両方で練習をしているのですが、クラブチームでは同じ競技で頑張る仲間がいて安心感があります。その中で練習できたことが大きかったです。
学校での部活動では同じ競技で練習している部員はいないけど、古茂田先生が他の部員と同じように接してくれたことで学校での練習も頑張れました。先生には感謝しています。
―とのことですが、古茂田先生いかがですか?
古茂田先生:特別扱いはしません。平等にしています。何かあれば叱りますし。(笑)
―日々の練習で辛いことはありませんか?
奥山さん:陸上の練習は本当に楽しいし、苦しくないです。自分が好きなことをしているので苦しいと思ったことはないです。いつも楽しく練習できています。
記録が伸びない時も、クラブチームや中学校の仲間が「次があるから頑張って」と励ましてくれたことは嬉しかったです。次の大会に向けて練習を頑張ろうと思いました。
お父さんは中学校の練習も、クラブチームの練習も、競技場に連れて行ってくれて練習に付き合ってくれたりしています。お母さんは、試合の日は4時起きの時もあるのですが、その時は朝早くからお弁当を作ってくれています。自分は今、反抗期だけど寄り添ってくれる家族がいて、私は家族が大好きです。
それから、全中の朝はお父さんが起こしてくれて家の周りを散歩しました。「頑張れよ~」「寒いな~」「晴れるかな~」と他愛のない話をしました。散歩しながら目が覚めていく感じです。いつもは散歩しないけど、大きな大会があると『体がよく動き出す時間』を計算して、散歩するために起こしてくれます。
―これからは、中学記録保持者ですね。
奥山さん:「強くなればなるほど、謙虚に」というアドバイスをもらっていて、強くなったからといって威張ったりせずに謙虚に、誰にでもウエルカムに接したいと思います。
―部活動以外に、中学校生活で頑張っていることはありますか?
奥山さん:体育委員長になりたいんです!体育の授業では1番に行って、みんなを並ばせたり服装をチェックして「シャツを入れてね~」と声かけをしたりしています。
―古茂田先生、奥山さんはどんな生徒さんですか?
古茂田先生:素直で負けず嫌いですね。困っている友人に声かけができたり、自然に気遣いができる生徒です。
気遣いは多分、意識せずにできていると思います。つい先日、本校で体育祭があった時も、1、2年生でうらじゃ(岡山のお祭の音頭)を踊りました。彼女は団長ではないんですが、練習の時も率先して声を出したり動いたりしていてそれを見て他の子がどう動けばいいのか分かったりしています。自然にそういったことができてます。体を動かすことや、お祭りごとは彼女の輝けるところですね。
―将来の夢や目標を教えてください。
奥山さん:やっぱり1ミリでも10センチでも記録が伸ばしたいです。そして、いつかはオリンピックに出場したいです。
古茂田先生:呼んでな。(笑)
奥山さん:はい(笑)それから、謙虚な選手になりたいです。人に優しく、威張らないようにしたいです。
未来に、エールを。
奥山さんと顧問の古茂田先生に「未来に、エールを。」未来の自分へのメッセージを書いてもらいました。
まとめ
女子砲丸投げ中学生記録を4年ぶりに更新した奥山さん。まだ中学2年生だというから驚きです。
1年生から2年生まで順調に記録を伸ばしてきているように思えますが、練習中に怪我をしたり、記録が思うように伸びなかったり、その道のりは決して平たんではなかったとのこと。それでも、「苦しいとは思わない。自分の好きなことをしているから。」と語る彼女の瞳は真っ直ぐでした。
砲丸を投げている時の表情とは違う朗らかな笑顔は周囲を明るくさせ、前向きにさせる魅力があります。夢のオリンピックで彼女の明るい笑顔を見られる日が楽しみです。
カンコー学生服は、スポーツ大会や文化活動の主催・協賛といった支援活動を通じて、未来につながる学生たちの“いま”をサポートしています。
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