2018.11.08 カンコーエールプロジェクト ひたむきな努力の花が咲く|咲くやこの花中学校 [男子4×100mリレー]
第45回 全日本中学校陸上競技選手権大会 岡山全国中学校体育大会(以下、全中)に出場、男子4×100mリレーで優勝した咲くやこの花中学校。昨年4位の雪辱を晴らし、見事優勝をつかんだ瞬間、アンカーの元にみんなが集まり、喜びを分かち合っている姿が印象的でした。
選手のみなさんには、大会に懸けた思いやモチベーションアップの方法などを、そして顧問の先生に指導法をインタビューしました!
目次
「恩返しをしたい」、想いが誓いに変わる
大枠を与え、自ら考える
未来に、エールを。
まとめ
「恩返しをしたい」、想いが誓いに変わる
見事優勝をつかんだ、1走の白石さん(2年生)、2走の山中さん(3年生・キャプテン)、3走の栗田さん(3年生)、4走のオコーリさん(3年生)にインタビューしました。
全中大会を振り返っての率直な感想を教えてください。
※左から 白石さん、山中さん、栗田さん、オコーリさん
白石さん:2年生で優勝できて嬉しかったです。先輩方が去年も走っていて、その悔しさも受け止めて走りました。
山中さん:僕は去年も走っていて、負けて悔しい気持ちでいっぱいだったので今年優勝できてホッとしています。嬉しいというよりは、良かったなという気持ちの方が強いです。
栗田さん:去年の全中で4位に終わったこともあり、全国優勝することできて、去年からの努力が報われた気持ちで嬉しかったです。
オコーリさん:僕は去年、みんなにあんなに期待されていたにも関わらず4位に終わってしまって悔しい思いをしました。今回の岡山全中で絶対優勝してみんなに報告したかったので、優勝できて嬉しいというのが率直な感想です。
ゴールの瞬間はどうでしたか?またアンカーの走りをどんな気持ちで見ていましたか?
山中さん:ゴールの瞬間は優勝したかどうか分かっていなかったです。オコーリが速いので抜いてくれると期待していました。
栗田さん:僕も分かっていなかったです。速いので「いけるんちゃうかな!」と思っていました。
白石さん:ゴールの瞬間すぐに優勝したと僕は分かりました(笑)去年の先輩たちのためにも、絶対に1位で優勝したい、という気持ちで信じて見ていました。
オコーリさん:バトンを受け取ったあと、僕は最初の30メートルが遅いので、ギリギリ他の選手が視界に入っていて「やばいな」と思っていました。ゴール直前で見えていた選手が消えて「並んだな」と思ってゴールしたので、1位か2位か分からなかったです。
座り込んで掲示板を見てたら、白石(1走)がええ顔で帰ってきたので。(笑)「勝ったんだな」って分かりました。
この人がいたから頑張れたと思う人を教えてください。
白石さん:一番は家族です。それから、顧問の先生や仲間です。
当たり前と思ってはいけないんですけど、当たり前のようにご飯や、試合のサポートをしてくれました。それで恩返ししたいなと思っていて、それが誓いに変わりました。
山中さん:僕も一番は家族です。そして顧問の原田先生、サポートしてくれた仲間がいたから頑張れました。
家族からは「楽しんでやってこい」と言われました。原田先生とは言葉で言わなくても、去年の気持ちがあったので、そこは通じ合えていたというか・・・(笑)
栗田さん:応援してくれた家族や一緒に全国大会を目指した仲間がいたから頑張れました。
「一緒に全国行こうな!優勝しよう!」という仲間の言葉にはそれこそモチベーションが上がりました。
オコーリさん:僕も家族ですね。
お母さんは栄養士の資格をとってくれて、大会の1週間前から揚げ物禁止とかサポートしてくれています。
また、決勝の前に原田先生からは「気にすんな」という言葉を掛けてもらい気持ちが落ち着きました。
この学校で陸上部でよかったと思うことを教えてください。
白石さん:咲くやこの花は中高一貫校で、自分より速い人と走れるし、こうやっていい先輩や仲間と出会えて練習の中でも負けず嫌いの部分も出せて仲間に刺激をもらえていることです。
山中さん:小学校から陸上をやっていて、同じクラブの先輩も咲くやこの花中学校に進学していました。何より他の中学校より設備が整っていて、環境がよくてそういうところで練習できるのはいいです。
栗田さん:この学校は陸上部と機械体操の二つしか部活動がないので用具が揃っていて自分のやりたい練習が簡単にできて、快適にできるところがいいですね。
オコーリさん:みんなが記録を伸ばそうとモチベーション高く、一緒に励まし合いながら練習できるところがいいです。厳しくて優しい原田先生にも習いたいと思ったことも、この学校に入学したきかっけです。
自分の意外なところを教えてください。
白石さん:クラスの人から「これが日本一?」とか言われています。普段はふざけていることも多いので(笑)
山中さん:僕はスポーツ以外は特に何もできないです。陸上一本です!
栗田さん:僕は甘いものが好きです。食べに行きたいんですけど、1人だといけないので今悩んでいます(笑)
オコーリさん:僕は勉強があまり好きじゃなくて、みんなから怠け者とかおちゃらけていると言われることもあります。でも陸上だけはみんな認めてくれているかなと思います。
大枠を与え、自ら考える
咲くやこの花中学校、陸上部顧問の原田先生に伺いました。
4人はどのような選手ですか?チームの特長を教えてください。
原田先生:リレーのオーダーはいろいろ考え方があります。
うちのリレーは歴代1走から前に出ると言うのが戦略なんです。白石はスタートダッシュが得意で、全中の決勝でもスタートでぐっと前に出ることができていたと思います。10年大事にしているスタイルです。彼はスタートが上手ですし、集中するのがうまいです。スタートも3年生に引けをとってなかったと思います。
2走の山中はキャプテンです。だいたい歴代真ん中をキャプテンがつとめていました。重要なレースの大半を決めるところですから、早い段階から彼には2走をつとめてもらっています。1年生の時からずっと2走で育ててきました。
3走の栗田も1年生から変わっていません。山中、栗田、オコーリ、あと同じ学年にもう1人メンバーがいますが、彼らは「中学1年生のリレー日本記録」を持っています。「日本一になろう!」と子どもたちと早い段階から決めてやってきましたので、変えずにこのオーダーできてます。2走と3走のコンビネーションは非常に良いかと思います。作戦的なことと、性格的なことを踏まえて2走と3走に据えています。
アンカー(4走)は去年は3年生がつとめました。リレーは最初から逃げ切れれば監督も選手も楽なんですが、なかなか日本中たくさんの学校がありますから、アンカーに順位を託されるということはよくあることです。オコーリはスタートは得意ではありませんが、加速し、後に伸びるタイプですのでアンカーに向いています。
それぞれの運動特性と性格とあわせていろいろ考えたオーダーで臨みました。
優勝するしない別にして自分の責任を果たしてくれ、チームとして3年間でよく成長してくれたと思います。
キャプテン山中くんが原田先生とは「言葉を交わさなくても通じ合えている」と言っていましたが日頃からコミュケーションをしっかりと取られているのでしょうか?
原田先生:あんまりべた付きで「あーやって、こーやって」とクドクド言わないようにしています。
基本は大枠を与えて、器具と時間とスペースを与えていますので1年生から自分で考えて練習できるように指導しています。それが咲くやこの花の指導方法です。自分で考えるからこそ、記録以上にいろんなことを身に付けたのではないかと思います。よくやってくれました。
未来に、エールを。
選手のみなさんに未来の自分へのメッセージ「未来に、エールを。」を書いてもらいました。
感謝を忘れず元気に後悔しないように
白石 征也さん 「未来の自分へ」
日々努力
山中 大輝さん 「未来の自分へ」
まとめ
個人競技で自分との闘いだと思われがちな陸上競技。しかし、咲くやこの花のメンバーが語ってくれたのは周囲の方への感謝や仲間がいるから頑張れるという思いでした。
言葉を直接交わさなくても、真摯に練習に向かう仲間を互いに尊敬している様子がインタビューでもうかがえました。またそれぞれの思いをしっかりと答える姿に、芯のある人間性を感じることができました。
私たちカンコー学生服は、それぞれのエールに込められた思いを持ち続け、また競技場でみなさんの走りを応援していきます。
カンコー学生服は、スポーツ大会や文化活動の主催・協賛といった支援活動を通じて、未来につながる学生たちの“いま”をサポートしています。
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