2017.11.20 カンコーエールプロジェクト 2017みやぎ総文 ~書道部門レポート! 「菅公賞」 受賞者と支えた先生方の想い2

カンコーは、子どもたちの夢を応援する「KANKO DREAM PROJECT」の一環として、夢を持って書道の研さんに励む生徒のみなさんを応援しています。総文祭の書道部門特別賞「菅公賞」を受賞された生徒さんの夢・目標や作品にかける想い、そして、陰ながら支えてこられた顧問の先生方から見た成長の軌跡をご紹介します。

「一度限りでごまかしもできない」これが、私が書道に惹かれる理由

滋賀県立膳所高等学校 3年 福井 貴瑛さん 「沈用濟詩一節」

 

今回の作品にかける想いは?

今まで書いたことのなかった大きな紙と全国という大きな舞台に負けない作品を目指し、練習しました。小学生の頃から書道を習っているのですが、書道に飽きたことはありません。その日、その瞬間にしか書けない線があり、同じ作品は二度と書けないからです。書けば書くほど良い作品ができるとも限らず、なんとなく書いたものが高い評価を頂くこともあります。一度限りでごまかしもできない点が、私が書道に惹かれる理由の一つです。

夢や目標、これから挑戦したいことは?

作品作りや各種展覧会では、顧問の藤居先生をはじめ多くの先生方にアドバイスを頂いたり、様々なことを教えて頂いています。今まで私が教えて頂いたことや書道の楽しさを、将来的には子どもに教えたいというのが私の夢です。そのために、もっと書を極め、学ぶことが必要だと思っています。私の知っている世界は書道も書道以外でもほんの一部だと思うので、現状に満足せず、様々な経験を通して自分自身を高めていきたいです。

「受賞できたのは、仲間の励ましと周囲の支え」それに気づける体験となった

書道部顧問 藤居 孝弘先生

活動の様子はいかがでしたか?

七言二句を選び、木簡字典で調べて、二行書き作品として構成し書く、という一連の流れをすべて彼女一人でやりきりました。一年生の頃から木簡臨書などに取り組み、筆の抑揚や墨の潤渇の加減などを体得し、木簡調の創作作品を書くまでになりました。この度の受賞にあたっては、本人の努力ばかりでなく、書道部で共に頑張る仲間の励まし、家族の方の支え、様々な方々のおかげで賞をいただけたことを、本人もよくわかっています。それが何よりの成長だと思います。

指導にあたって苦労したこと、今後の指導は?

苦労は全くありません。基本的に自分たちで決めて活動していくので、適宜作品を見て相談に乗るぐらいです。今後の指導については指導する私自身が「書く」ことを怠らないこと、そして広く、幅のある、豊かな「眼」を持てるように、部員達に負けないように精進したいと思います。この度はすばらしい賞をいただき本当にありがとうございました。


カンコーのブランド名の由来でもある「菅原道真公」が書の三聖として称えられ、書道の神様としても信仰されていたことにちなみ、2013しおかぜ総文祭より、書道部門特別賞の中に「菅公賞」を新設させていただきました。

カンコーは、子どもたちの夢を応援する「KANKO DREAM PROJECT」の一環として、夢を持って書道の研さんに励む生徒のみなさんを応援しています。

―――カンコーは、子どもたちの夢と学びを応援しています―――

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