2025.01.28 カンコーホームルーム 【Vol.228】学校教育でのデジタル端末利用の状況
近年、学校教育のICT・デジタル化が進んでいます。その背景に、子どもたちが1人1台のデジタル端末(タブレット・ノートパソコン・クロームブック・iPadなど)を利用した授業があります。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校教育でのデジタル端末利用ついてどのように思っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校の授業におけるデジタル端末の利用状況と、デジタル端末を使った授業の評価とその理由について調査しました。
調査概要
- 調査対象:小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2024年12月
1.授業でのデジタル端末の利用状況
小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者に聞いた学校の授業でのデジタル端末の利用状況は、「利用している」(全体82.0%、小学生84.5%、中学生81.6%、高校生79.9%)という結果で、小学生の利用が全体に比べやや多く、全体では約8割がデジタル端末を授業で利用していると回答していました。
2.デジタル端末を使った授業の評価
デジタル端末を使った授業については、「とても良い」(全体26.0%、小学生28.1%、中学生24.8%、高校生25.1%)、「まあ良い」(全体58.6%、小学生56.5%、中学生59.4%、高校生59.9%)をあわせると8割以上の保護者がデジタル端末の利用に良い印象を持っていました。
3.デジタル端末を使った授業の評価の理由
学校教育でデジタル端末を使った授業実施について、保護者が良いと回答した理由は「今の時代に必要だと思う」「将来につながると思う」「大人になったら使うので慣れて欲しい」といった時代性や将来のために必要なスキルであることや、「授業がわかりやすいと感じるから」「効率よく勉強できる」「学校を休んだ時も授業を受けられるから」などの授業の質向上や利便性が良いことが理由としてあげられました。一方、デジタル端末を使った授業が悪いと回答した理由は、「目が悪くなる」という視力の低下を懸念する声が多くみられ、「上手く使いこなせているかわからない」「学習内容が定着するか不安」という利用効果がわからないことや、「SNSやYouTubeも見られるから」「マンガを読んだり、遊んでしまうから」「故障などのトラブルもあるから」「毎日の持ち帰りでランドセルが重い」など、授業時間とは別の使用方法や持ち運びでの課題もみられました。
GIGAスクール構想は、文部科学省が2019年12月に打ち出した方針で、全国の児童・生徒1人に1台のパソコンやタブレットなどの端末と高速ネットワークを整備する取り組みです。現在、多くの学校で授業に組み込まれており、さまざまなメリットがある一方で課題もみられるようです。
今回、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象にした学校の授業でのデジタル端末利用状況は、「利用している」(全体82.0%、小学生84.5%、中学生81.6%、高校生79.9%)という結果でした。デジタル端末を使った授業については、「とても良い」と「まあ良い」をあわせると8割以上の保護者が良いと評価していることから、学校教育環境に良い変化が生まれているようです。デジタル端末を使った授業についての良い点としては、「今の時代に必要だと思う」「将来につながると思う」「授業がわかりやすいと感じるから」「効率よく勉強できる」「学校を休んだ時も授業を受けられるから」など、将来のために必要なスキルの取得と授業の質向上や利便性などが良いと思う理由としてあげれました。一方、デジタル端末を使った授業の悪い点は、「目が悪くなる」「学習内容が定着するか不安」「SNSやYouTubeも見られるから」「マンガを読んだり、遊んでしまうから」「故障などのトラブルもあるから」「毎日の持ち帰りでランドセルが重い」などの利用効果がわからないことや使用方法、持ち運びの課題などがみられました。
GIGAスクール構想によって、デジタル端末やインターネットを活用した新しい教育スタイルが全国の学校に広がっています。「GIGA」は「Global and Innovation Gateway for All」の略称で、全ての子どものための、世界につながる革新的な扉になることを目指しています。その実現のために、さらなる活用と環境整備が期待されています。
【Vol.228】学校教育でのデジタル端末利用の状況
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