2026.03.26 保護者向けコラム 【漂白剤でピンクに変色?】シャツが染まる原因と戻し方|塩素系・酸素系の正しい使い分け

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「汚れを落とそうとして漂白剤を使ったら、襟元がピンク色になってしまった!」 そんな経験はありませんか?実はこれ、カンコー学生服のお客様相談室にもよく寄せられるお悩みの一つです。

今回は、変色してしまった時のレスキュー法から、意外と知らない漂白剤の正しい種類と使い分けまで、徹底解説します。

 

目次
1.なぜピンクに?原因は「日焼け止め」との反応です
2.知っておきたい「洗剤」と「漂白剤」の役割の違い
3. 【徹底比較】塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違い
4. 失敗を防ぐための漂白剤使用ルール

5.まとめ

 

1.なぜピンクに?原因は「日焼け止め」との反応です

襟や袖口がピンク色に染まる原因は、生地に残っていた「日焼け止め」の成分と「塩素系漂白剤」が化学反応を起こしたためです。

重要

カンコーの製品は「塩素系漂白剤」の使用をおすすめしていません
制服、体操服ともに、生地の傷みや芯地の変色、学校マークの変色・脱色を防ぐため、塩素系漂白剤の使用を「不可」としています。このトラブルも、推奨していない塩素系漂白剤を使用したことで起きた現象です。

ピンクに変色した時の戻し方

「うっかり塩素系を使ってピンク色になってしまった!」という場合でも、慌てなくて大丈夫です。生地自体が変質したわけではないので、以下の手順で日焼け止めの成分を落とせば元に戻ります。

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  1. しっかりすすぐ: まずは付着している漂白剤を水でよく洗い流します。

  2. 固形洗剤を塗る: 洗濯用の固形洗剤を、変色した部分に直接塗り込みます。

  3. 揉み洗い: ぬるま湯で根気強く揉み洗いを繰り返します。一度で落ちない場合は、2〜3回繰り返すのがコツです。

 

2.知っておきたい「洗剤」と「漂白剤」の役割の違い

「普通の洗剤で落ちない汚れは、全部漂白剤で解決」と思っていませんか?洗剤と漂白剤、実は役割が全く異なります。

  • 洗剤: 界面活性剤が繊維に絡んだ汚れを包み込んで引き剥がします。

  • 漂白剤: 洗剤では落ちない、繊維と化学結合してしまった「シミの色素」を分解します。

カンコー学生工学研究所が2019年に中高生の母親459人に実施した調査では、約8割の方が漂白剤を使用している一方で、衣類の「取扱表示」を事前に確認している人はわずか2割以下という結果が出ています。トラブルを防ぐためには、まず「取扱表示(洗濯表示)の確認」が第一歩です。

 

3. 【徹底比較】塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違い

漂白剤には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解して使い分けましょう。

【重要】カンコー製品が「塩素系」をおすすめしない理由

カンコーの制服や体操服の多くは、塩素系漂白剤の使用を不可としています。それには以下のリスクがあるからです。

  • 襟・袖の芯地が黄色く変色する恐れがある。

  • 体操服のマーク剥離や刺繍の変色を招く。

  • 強力すぎるため、繊維自体を溶かしてしまう可能性がある。

基本的には、刺激が少なく汎用性の高い「液体タイプの酸素系漂白剤」の使用を推奨しています。

 

4. 失敗を防ぐための漂白剤使用ルール

  1. 取扱い絵表示(洗濯表示)を必ずチェック: 「三角マーク」に「×」や「影(斜め二重線)」がついていないか確認しましょう。

  2. 目立たない場所でテスト: 初めて使う漂白剤は、色落ちしないか目立たない部分で試しましょう。

  3. つけ置き時間は「短め」に: 長時間のつけ置きは繊維を傷め、逆に色落ちの原因になります(30分〜2時間程度が目安)。

  4. 混ぜるな危険: 塩素系漂白剤と酸性タイプの洗剤が混ざると有害ガスが発生します。絶対に混ぜないでください。

まとめ:正しいお手入れで、お気に入りの一着を清潔に

漂白剤は正しい知識を持って使えば、清潔感を保つための強い味方になります。 「ピンク色の変色」に慌てず対処し、それぞれの漂白剤の特性を理解して、大切な制服や体操服を長くきれいに保ちましょう!

より詳しい漂白剤の正しい使い方は下記コラムをご覧ください。