2021.05.25 カンコーホームルーム 【Vol.184】冬制服の家庭洗濯の実態
学校制服には、冬服・夏服・合服などの季節に応じたアイテムバリエーションが採用されています。その中で冬服は、ブレザー、セーラー、詰襟などの厚手でしっかりした重衣料が多いため、クリーニングに出すという家庭も見られますが、冬制服も家庭洗濯をしているという人も少なくないようです。では、冬制服の家庭洗濯の実態は、どのような状況なのでしょうか?今回は、全国の家庭洗濯可能な冬制服を着用している中学・高校生の子どもを持つ母親744人を対象に、冬制服の家庭洗濯の状況、家庭洗濯時の不安の有無と、その理由について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の家庭洗濯可能な冬制服を着用している中学・高校生の子どもを持つ母親 744人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2021年1月
1.冬制服の家庭洗濯の状況
家庭洗濯可能な冬制服を着用している中学・高校生の子どもを持つ母親に、冬制服を家庭の洗濯機で洗ったことがあるか質問したところ「ある」(85.1%)という回答が多く、8割以上が家庭洗濯の経験があるようです。
2.家庭洗濯時の不安の有無
家庭洗濯経験者を対象に、制服を家庭の洗濯機で洗う際の不安の有無について尋ねると、「不安だった」(14.1%)と「やや不安だった」(47.6%)を合わせると6割以上が、家庭洗濯は不安だったと回答しています。
3.家庭洗濯時の不安の理由
制服を家庭洗濯するときの不安は、「型崩れ」(92.8%)が圧倒的に多く、次に「縮み」(45.6%)、「生地が傷む」(41.3%)、「シワがよる」(40.3%)、「プリーツ(折り目)がとれる」(36.4%)などが理由としてあげられました。
昔は家庭の洗濯機では洗えないというイメージがあった学校制服ですが、近年、縫製技術や素材機能の進化によって、ブレザー、セーラー、詰襟などの重衣料も家庭洗濯できるものが増えています。
今回、全国の家庭洗濯可能な冬制服を着用している中学・高校の子どもを持つ母親を対象にした調査では、冬制服の家庭洗濯の状況は、8割以上が家庭の洗濯機で洗った経験が「ある」という結果でした。その家庭洗濯経験者が制服を家庭の洗濯機で洗う際、「不安だった」(14.1%)、「やや不安だった」(47.6%)という回答状況から、制服の家庭洗濯は不安だと感じている人が多いということがわかりました。不安の内容としては、「型崩れ」(92.8%)、「縮み」(45.6%)、「生地が傷む」(41.3%)、「シワがよる」(40.3%)、「プリーツ(折り目)がとれる」(36.4%)など、家庭洗濯による制服のダメージや再現性の低下を心配していることがうかがえます。
学校制服は毎日着るものだからこそ、見た目にわからなくても汗や皮脂などで汚れ、その蓄積した汚れがニオイやシミの原因になったり、最近ではバイ菌やウイルスの付着も心配されていることから、こまめに洗える家庭洗濯のニーズは高まっています。さらに、家庭洗濯可能というだけでなく、何度洗っても新品と同じような再現性を有して、いつも清潔でキレイな状態で着続けられる丈夫な制服も求められています。
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