2019.11.26 カンコーホームルーム 【Vol.166】「学校教育の課題」
児童・生徒が行きたくなるような魅力的な学校とは、どのような学校でしょうか?現在、文部科学省の令和元年の学校基本調査(速報値)によると、日本には、小学校19,738校、中学校10,222校、高等学校4,887校があります。その1校1校に教育方針が定められているように、学校毎に特色があります。では、世の中の人が学校教育の課題と思っていることはどのようなことでしょうか?今回は、10~60代の男女1,800人を対象に、学校の魅力・特長、学校制服の関心度、学校教育の課題について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の10〜60代の男女 1,800人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2019年7月
1.学校の魅力・特長
学校の魅力・特長と思うことは、「教育方針・理念がしっかりしている」(49.3%)、「教育設備・環境が整っている」(42.8%)、「教育内容・コースに特色がある」(37.8%)という直接的な教育に関わることや、「生徒の雰囲気が良い」(37・8%)、「クラブ・部活動が充実している」(34.4%)、「歴史・伝統がある」(33.5%)という学校の雰囲気やイメージも上位に選ばれました。また、学校制服については、「制服が人気である」(10.4%)と約1割が学校の魅力・特長であると回答しています。
2.学校制服の関心度
学校を選ぶときに、どのような制服か気になりましたか?という質問に対して、10~60代の男女全体では「とても気になる」(12.3%)と「まあ気になる」(32.6%)をあわせると4割以上が気になったと回答しています。性別でみると、女性は、「とても気になる」(18.6%)と「まあ気になる」(42.7%)をあわせると、6割以上が学校制服を気にする割合が高く、年代別では若い世代ほど学校制服を気にする傾向がみられます。
3.学校教育の課題
学校教育の課題と思うことは、20項目を超えるキーワードがあげられています。その中でも、「いじめ」(71.1%)が最も多く、次に「不登校」(49.8%)、「教員のモラル」(42.3%)、「モンスターペアレント」(34.9%)などが、学校教育の課題として上位にあげられました。
今、社会を取り巻く環境が複雑性を増し、将来予測が不可能で、想定外のことが起きる「VUCA時代」が到来しています。
今回、全国の10~60代を対象に学校の魅力・特長が何か調査したところ、「教育方針・理念がしっかりしている」、「教育設備・環境が整っている」、「教育内容・コースに特色がある」、「生徒の雰囲気が良い」、「クラブ・部活動が充実している」、「歴史・伝統がある」など、様々な要素で学校の魅力・特長が形成されていることがわかりました。また、学校制服については、全体では「とても気になる」と「まあ気になる」をあわせると4割以上が学校選びの際に気になったと回答し、女性では6割以上が学校制服を気にし、若い世代ほど制服を気にする傾向がみられます。学校教育の課題のキーワードは、「いじめ」(71.1%)が最も多く、次に「不登校」(49.8%)、「教員のモラル」(42.3%)、「モンスターペアレント」(34.9%)などが上位にあげられています。学校教育の課題も多様化しているようです。
VUCA時代の中で、多くの社会課題が生まれています。そして学校は、子どもたちのために何ができるのか問われて、期待されているようです。
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