2019.04.30 カンコーホームルーム 【Vol.159】 「中高生の尊敬する人」
面接などで必ずと言っていいほど聞かれるワードに「あなたの尊敬する人は誰ですか?」という質問があります。そして、尊敬する人としてよく名前があがるのは「恩師・先生」など学校の先生です。では、現在の中高生はどれほどの人が学校の先生を尊敬している人にあげているのでしょうか?今回は中高生の尊敬している人の有無や、尊敬している人物、学校の先生になってほしい著名人について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中高校生の男女 1,000人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2019年3月
1.尊敬している人の有無
中高生に尊敬している人の有無を聞いたところ、「いる」(71.6%)、「いない」(28.4%)という結果で約7割が尊敬している人がいると回答しています。
2.尊敬している人物
尊敬している人がいると回答した中高生に尊敬している人物は誰かを聞いたところ、「父親」(61.9%)と「母親」(57.1%)が多く、次に、「著名人(文化・芸能・スポーツなど)」(21.9%)、「歴史上の偉人」(17.5%)、「学校の先生」(16.5%)、「祖父母」(15.2%)という結果になりました。
3.学校の先生になってほしい著名人
男性部門の1位は「イチロー」で、「日本人として世界で頑張っているから」、「努力家だから」、「自分の考えを持っている」、「尊敬できる」という理由で圧倒的多数に支持されています。2位の「菅田将暉」は、「優しそう」、「ちゃんと生徒と向き合って話を聞いてくれそう」、「ドラマで教師役をやっていてあんな先生いいなと思うから」などドラマのイメージが強いようでした。3位の「松岡修造」は、「元気をもらえそう」、「熱血指導してくれそうだから」、「励ましてくれて何でも前向きに頑張れそうだから」など熱血でポジティブな人柄が人気のようでした。
女性部門の1位は「深田恭子」は、「美人な先生にあこがれる」、「かわいくて、優しそう」、「ドラマで塾講師役をやっていて、あんなに親身になって教えてくれる先生が居たらいいなと思った」など、ドラマの影響もみられました。2位の「吉田沙保里」は、「強くておもしろそう」、「素晴らしい選手だから」、「尊敬できる」、「裏表がなさそう」といった選手時代の業績やその人柄が支持されていました。3位の「綾瀬はるか」は、「楽しい授業になりそうだから」、「まじめに向き合ってくれそう」、「かわいい」、「優しそう」などの理由で選ばれていました。
昨年、「理想の先生」を20~60代の社会人に調査(カンコーホームルームVol.147)したところ、男性部門の1位「松岡修造」、2位「イチロー」、3位「明石家さんま」、女性部門の1位「天海祐希」、2位「吉田沙保里」、3位「澤穂希」といったトップアスリートが、指導面やリーダーシップ、メンタルの強さなどから上位にあげられていました。
今回、全国の中高校生を対象に尊敬できる人を聞いたところ、中高生の約7割が尊敬している人が「いる」と回答し、尊敬できる人物は、「父親」(61.9%)、「母親」(57.1%)、「著名人(文化・芸能・スポーツなど)」(21.9%)、「歴史上の偉人」(17.5%)、「学校の先生」(16.5%)という順位で、学校の先生が身近な大人の中では両親に次いで尊敬されていました。その学校の先生になってほしい著名人(文化・芸能・スポーツなど)を聞くと、男性部門はダントツで「イチロー」の名前があがっていました。国内外で偉業を成したこともさることながら、自らを律し努力を続けることでその偉業を生んだことなどが支持されていました。また、2位「菅田将暉」、3位「松岡修造」、女性部門は1位「深田恭子」、2位「吉田沙保里」、3位「綾瀬はるか」という結果で、スポーツ選手として大成した人物や、ドラマで演じた役の人物の優しさや生徒と向かい合う姿勢などを通じて、自分自身の理想の先生像をみていると言えます。
時代が「平成」から「令和」に変る中でも、学校の先生は変わらず、子どもたちに影響を与え、子どもたちが尊敬をする存在であるようです。
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