2018.03.27 カンコーホームルーム 【Vol.146】 「社会が求める教師像」
「人生100年時代」と言われています。そのような時代を背景に学校教育現場では、どのような教師・教育が必要とされているのでしょうか。今回は、20~60代の社会人を対象に学校卒業後の学生時代の先生との交流状況やこれからの社会が求める教師像について調査しました。
調査概要
- 調査対象:20~60代の男女 1,500人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2018年1月
1.学生時代の先生との交流状況
卒業後も交流が続いている学生時代の先生は、「高等学校」(20.5%)、「大学・短大・専門学校」(17.0%)、「中学校」(14.1%)、「小学校」(10.4%)の順で多いという結果になりました。一方、学校卒業後は「交流はない」(62.5%)という回答も多く、全体の6割を占めています。
2.現在の交流内容
学生時代の学校の先生との現在の交流は、「年賀状を送る」(52.6%)、「食事や遊びに行く」(47.4%)、「同窓会で会う」(42.5%)、「悩みの相談」(16.5%)などが多いようです。また、「その他」(6.4%)では、「facebook」や「LINE」といったSNSを使った交流もみられました。
3.これからの社会が求める教師像
社会人が学校の先生に求める教師像は、「人間性」(68.6%)、「コミュニケーション能力」(63.1%)、「子どもたちへの愛情」(57.1%)が半数を超えて求められています。また、「探究心、学び続ける力」(26.6%)や「新たな教育課題に対応できるスキル(アクティブ・ラーニング、ICT教育など)」(21.9%)など新しい教育方法や教師自身の学びへの意欲なども必要と回答がありました。
これから到来する未来では、AIが進化し、ロボットが人間の職を奪う言とわれています。そのAIやロボットに代替できない職種の1つに「教師」があります。
今回、20~60代の社会人を対象に、学生時代の先生との交流状況を調査したところ、卒業後も交流が続いている学生時代の先生は、「高等学校」(20.5%)、「大学・短大・専門学校」(17.0%)、「中学校」(14.1%)、「小学校」(10.4%)という結果となり、学生時代の学校の先生との現在の交流は、「年賀状を送る」(52.6%)、「食事や遊びに行く」(47.4%)、「同窓会で会う」(42.5%)などの親交が続いていて、「悩みの相談」(16.5%)などもみられることから、社会人になっても学校の先生を師と仰いで信頼している様子がうかがえます。これからの社会に求められる教師像については、「人間性」(68.6%)、「コミュニケーション能力」(63.1%)、「子どもたちへの愛情」(57.1%)が半数を超えて、教科や専門的な知識教育のハードスキルより、人間力といったソフトスキルを求める傾向が強いようです。また、「探究心、学び続ける力」(26.6%)や「新たな教育課題に対応できるスキル(アクティブ・ラーニング、ICT教育など)」(21.9%)など新しい教育方法や教師自身の学びへの意欲も注目されています。
教師という仕事は、教科や教職に関する専門的知識を教えるだけではなく、生徒一人ひとりと向き合い、人間ならではの考えや価値を生み出す職種であるようです。AIやロボットに代替できない人間ならではの価値を生み出す「人づくり」が必要とされています。
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