2015.09.29 カンコーホームルーム 【Vol.116】「制服のシャツの洗濯事情」

夏の暑さが一段落して、秋の訪れとともに、制服も夏服から冬服に衣替えをする時期になりました。毎日学校に着て行く制服は、いつも清潔でキレイに着たいものですが、制服の洗濯・お手入れで意外と困っているアイテムに「シャツ」があります。今回は、小学・中学・高校生のいずれかの子どもを持つ親を対象に、制服のシャツの洗濯状況や困っていることについて調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの
         子どもを持つ親1,235人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2015年5月

1.制服のシャツの着用タイプ

現在、着用している制服のシャツのタイプは、小中高校生の全体平均では「カッターシャツ・ブラウス」(84.4%)が多いという結果になりました。学校別では、小学生は「ポロシャツ」(57.0%)が多く、中学生は「カッターシャツ・ブラウス」(83.9%)、高校生は「カッターシャツ・ブラウス」(93.8%)の着用が多くなります。また、「その他」(6.2%)少数派としては、「Tシャツ」や「体操服」などの着用がみられました。

【図1】 お子様が着ている制服のシャツのタイプは、どれですか?(単数回答)

2.制服のシャツの洗濯頻度

夏と冬それぞれの季節での制服のシャツの洗濯頻度をみてみると、夏制服のシャツの洗濯頻度は、「1日(1回)着用したら洗う」(91.0%)が圧倒的に多く、夏は9割以上がシャツを着用したら、毎日(毎回)洗濯をしているという結果になりました。一方、冬制服のシャツの洗濯頻度は、「1日(1回)着用したら洗う」(79.3%)と毎日洗濯しているという回答は約8割となり、「2日(2回)着用したら洗う」(7.4%)、「3日(3回)着用したら洗う」(5.7%)と、夏に比べて冬の洗濯頻度は少なくなります。

【図2】 制服のシャツは何日(何回)着たら、洗いますか?(単数回答)

3.制服のシャツで困っていること

制服のシャツで困っていることは、小中高校生の子どもを持つ親の全体では、「衿・袖が汚れやすい」(49.1%)といった子どもが制服を着用している時の汚れの付着に関することが最も多く、次に、「アイロン掛けが面倒」(37.9%)、「洗濯後のシワ」(36.7%)など、洗濯後の取り扱いに関することがあげられました。また、男子の子どもを持つ親では、「衿・袖が汚れやすい」(56.9%)という回答が多くなり、「黄ばみ・くすみ」(25.5%)、「汚れが落ちない」(21.9%)ことを困っているという回答が、女子に比べて多くなります。一方、女子の子どもを持つ親では、「下着が透ける(生地の透け)」(12.0%)が男子に比べて困っているという割合が高くなります。

【図3】 制服のシャツでお困りのことは、どのようなことですか?(複数回答)

衣替えの時に収納していた制服を出したら、真っ白いシャツに「黄ばみ」や「シミ」が発生していたということはないでしょうか?この「黄ばみ」や「シミ」は、汗などの皮脂汚れが残ったまま衣類を放置している間に皮脂汚れが酸化して変色しまうことが原因で、毎日の洗濯でも汚れや皮脂がきちんと落ちきっていない場合にも起きてしまうことがあります。
今回、小中高校生の子どもを持つ親を対象とした調査によると、現在着用している制服のシャツの着用タイプは、小学生は「ポロシャツ」(57.0%)、中学生は「カッターシャツ・ブラウス」(83.9%)、高校生は「カッターシャツ・ブラウス」(93.8%)の着用が多いという結果になりました。制服のシャツの洗濯頻度については、夏は「1日(1回)着用したら洗う」(91.0%)、冬は「1日(1回)着用したら洗う」(79.3%)という回答が最も多く、冬制服のシャツは毎日(毎回)洗濯していないという回答が約2割あり、中には、「7日(7回)以上着用したら洗う」(3.1%)とシャツは1週間以上洗わないという回答もみられました。制服のシャツで困っている内容については、「衿・袖が汚れやすい」(49.1%)、「アイロン掛けが面倒」(37.9%)、「洗濯後のシワ」(36.7%)、「黄ばみ、くすみ」(23.5%)、「汚れが落ちない」(16.3%)など、お子様の着用中の汚れの付着と、家庭での洗濯や洗濯後のアフターケアを特に困っていることがわかりました。制服のシャツは、衿・袖などの汚れが気になる反面、洗濯後のシワやアイロン掛けが面倒などの理由から各家庭で制服のシャツの洗濯頻度は1日~7日以上と異なるようです。
制服のシャツを長くキレイに着ていただくためには、汗や汚れが付着したらできるだけ早く洗濯して、しっかりと汚れを落とすことが重要です。最近では、洗濯後に干すだけでシワにならない形態安定に優れたノーアイロンのシャツも登場していますので、毎日のお手入れを簡単に快適にして、いつも清潔でキレイに長く制服を着てほしいものです。

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