2014.05.27 カンコーホームルーム 【Vol.100】「制服の着崩し状況と内容」
一般的に、制服をだらしなく着ている生徒のいる学校に対しては、風紀や教育レベルの低い学校という評価がされ、学校や生徒自身についてマイナスイメージを持たれるようです。しかし、「制服の着崩しをする生徒が後を絶たない」と制服の着用指導に苦慮している学校もあるようです。今回は中学・高校の教員を対象に、学校制服の着崩し状況と、着崩しで困っていることについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:中学・高校の教員1,400人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2014年2月
1.学校制服の採用状況
全国の中学・高校の教員1,400人を対象に聞いた制服の採用状況は、中学校は「ある」(96.0%)、高校は「ある」(87.0%)となり、ほとんどの中学・高校が制服を採用しているという結果になりました。
2.学校制服の着崩し状況
中学・高校の制服の着崩しの状況は、中学校は「まったく着崩しはない」(15.5%)、「あまり着崩しはない」(71.9%)を合わせると中学校の8割以上は制服をきちんと着用しています。高校では、「約半数の生徒が着崩しをしている」(24.5%)、「ほとんどの生徒が着崩しをしている」(4.4%)を合わせると高校の約3割で目立った制服の着崩しがあるようです。
3.学校制服の着崩し内容
生徒の制服の着崩しで指導に困っている内容は、「スカート丈を短くする」(中学校55.8%、高校67.7%)が最も多くなります。次に、「シャツの裾出し(シャツの裾をズボン・スカートから出す)」(中学校44.5%、高校35.3%)、「シャツの下に色物のTシャツや下着を着る」(中学校34.5%、高校32.0%)といったシャツの着崩しが多く見られます。また、高校では、「ネクタイ・リボンをずり下げる」(33.7%)も多いようです。
制服は、学校のシンボルであり、生徒の制服の着こなし方は、その学校の状態を映す鏡と言われています。
今回の調査では、中学・高校の学校制服の採用状況は、中学校は「ある」(96.0%)、高校は「ある」(87.0%)という結果となり、全国的に制服を採用している中学・高校が多いことがわかりました。制服の着崩し状況については、中学校では、「まったく着崩しはない」と「あまり着崩しはない」を合わせると中学校の8割以上は制服をきちんと着用しているという回答が多くなりましたが、高校になると、「約半数の生徒が着崩しをしている」と「ほとんどの生徒が着崩しをしている」を合わせると約3割の高校が着崩しをしているという回答となり、高校は中学校に比べて制服の着崩しをする生徒が多くなります。着崩しの内容は、「スカート丈を短くする」(中学校55.8%、高校67.7%)、「シャツの裾出し(シャツの裾をズボン・スカートから出す)」(中学校44.5%、高校35.3%)、「シャツの下に色物のTシャツや下着を着る」(中学校34.5%、高校32.0%)といった、スカートやシャツの着崩しが多く、制服指導に苦慮している先生も多いようです。
「なぜ、制服はきちんと着なければならないのか?」と、生徒に聞かれて答えに詰まったという先生がいらっしゃいます。制服の着崩しを防止する方法としては、まず「制服をきちんと着ることの意義」や「着こなしの大切さ」について伝えることが重要となります。
【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」
2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。
【Vol.225】学校制服の購入方法の変化
2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。
-
【Vol.224】学校行事の変化と意識
2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。 -
【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性
2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。 -
【Vol.222】制服の成長機能の利用状況
2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。