2012.12.25 カンコーホームルーム 【Vol.83】「学校制服の着用状況」

日本では多くの学校が制服を採用していることから、学生時代に制服を着ていた人が多く、制服の普及率も高いようです。では、実際はどれくらいの人が制服を着用していたのでしょうか?今回は、全国の20歳以上の男女を対象に、学生時代の制服の着用経験の有無や、自身が着ていた制服の印象について伺いました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20歳以上の男女 1,255人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2012年9月

制服の着用経験の有無

学生時代に制服を着用したことが「ある」という人は、女性95.9%、男性95.1%、全体95.5%と、20歳以上の男女の大多数が制服の着用していたと回答しています。

【図1】あなたは学生時代に、学校制服を着たことがありますか?(単数回答)

着用していた制服の印象

自身が着ていた制服について、「とても良い」「まあ良い」を合わせると全体の5割以上が良いと回答していますが、女性は「あまり良くなかった」「悪い」を合わせた回答が約3割になり、男性に比べて制服に対する評価が厳しいようです。良かった理由としては、「毎日着る服を考える必要がない」、「おしゃれにお金がかからない」、「気分が引き締まってよい」などの意見がありました。一方、良くなかったという理由としては、「制服が重いので疲れる」、「動きにくいし、洗いにくい」、「かわいくなかった」などの不満があげられました。

【図2】あなたが着ていた学校制服について、
今振り返ってどのように思われますか?(単数回答)

◆良かった理由

  • 毎日着る服で悩まなくていいから。(男性20代)
  • 学生の時にしか着られないから。(女性20代)
  • 青春って感じ。(男性30代)
  • おしゃれにお金がかからない。(女性30代)
  • 服装にお金がかからない。(男性40代)
  • 私服の心配をしなくていいから。(女性40代)
  • 気分が引き締まってよい。(男性50代以上)
  • 伝統的な制服で自分の学校の象徴だったから。(女性50代以上)

◆良くなかった理由

  • 制服が重いので疲れる。(男性20代)
  • 学生服っぽくなかったから。(女性20代)
  • ダサかったから。(男性30代)
  • 動きにくいし、洗いにくい。(女性30代)
  • 詰襟だったので、首元が苦しかった。(男性40代)
  • かわいくなかった。(女性40代)
  • 1着しか持っていないため洗濯があまりできず、衛生的でない。(男性50代以上)
  • プリーツスカートのヒダを寝押しするのが面倒だった。(女性50代以上)
【表】学校制服があって良かった・良くなかった理由(単数回答)

在学中は、当り前のように着用していた制服でも、卒業してから振り返ってみると、また違う印象や思いもあるようです。
今回の調査では、20歳以上の男女を対象に学生時代の制服の着用経験の有無を伺ったところ、女性95.9%、男性95.1%、全体95.5%が制服を着用していたという結果となり、制服の普及率は非常に高いということがわかりました。また、学生時代に自身が着用していた制服の印象については、「毎日着る服を考える必要がない」、「おしゃれにお金がかからない」、「気分が引き締まってよい」などの理由から全体の5割以上が「良い」と回答していましたが、「制服が重いので疲れる」、「動きにくいし、洗いにくい」、「かわいくなかった」などの不満の声も聞かれました。特に女性は制服への関心やこだわりが強いようで、男性に比べて制服への評価が厳しくなる傾向が見られました。
良い制服の条件は、タイプ・デザイン・カラーといった見た目の印象以外にも、着心地や機能、お手入なども重要な評価ポイントになっているようです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.235】中学・高校の夏制服で良いと思うスタイル

2025.08.26 カンコーホームルーム 夏休みが終わり、新学期がスタートする時期になりました。まだまだ暑い日が続く中、子どもたちの通学風景では、日傘や帽子などの熱中症対策グッズの使用に加え、ハーフパンツ(膝が出るくらいの丈のズボン)を着用している生徒の姿も目にします。では、暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすために、全国の学校ではどのような夏制服が採用されているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、現在採用している夏制服のタイプ、夏制服で良いと思うスタイル、ハーフパンツ制服の採用意向について調査しました。

【Vol.234】学校における熱中症対策

2025.07.29 カンコーホームルーム 総務省消防庁が発表している熱中症による救急搬送人員(5月~9月累計)をみると、調査が開始された2008年以降、熱中症の発生は増加の一途をたどっています。特に、2024年は97,578人と過去最多を記録し、熱中症の発生が深刻な社会問題となっています。では、学校における熱中症の発生状況と対策はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、生徒の熱中症の発生状況、熱中症が発生した学校活動、熱中症対策として使用を許可しているアイテムについて調査しました。

  • 【Vol.233】中学・高校の制服に関する服装規定の状況

    2025.06.24 カンコーホームルーム 学校には、学校ごとに定められた「校則」があります。その校則の中に、服装規定があり、特に制服は学校の教育理念を表現し、その着用状況によって学校のイメージが左右されることもあることから、生徒が着用する制服の種類や身だしなみに関しては具体的なルールが定められています。では、中学・高校の制服の服装規定には、どのようなことが定められているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、学校で流行っている制服のアレンジ、学校の服装規定の内容、性別を問わない制服着用の状況について調査しました。
  • 【Vol.232】女子中高生の制服嗜好

    2025.05.27 カンコーホームルーム 学校制服は今や世界中で伝わる日本語になった「kawaii」(カワイイ文化)の1つとして、海外でも注目されています。その制服ファッションのトレンドを生み出し、牽引しているのはいつの時代も制服を着ている女子中高生です。では、令和の女子中高生は制服に対してどのような嗜好を持っているのでしょうか?今回は、全国の女子中学・高校生600人を対象に、着用したい制服(ボトム)のタイプ、制服のスカートの長さ嗜好、制服と合わせる靴下のタイプについて調査しました。
  • 【Vol.231】中高生のスクールバッグ事情

    2025.04.29 カンコーホームルーム 中学・高校生が毎日の通学で使用しているスクールバッグ。スクールバッグは、学校毎にデザイン・色や形・素材などが決まっているものや、色や形はある程度決まっていても学校で決まったデザイン指定がなく、自由に選べる場合もあります。では、中学・高校生はどのようなスクールバッグを使っているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、スクールバッグの学校指定の有無、スクールバッグのタイプ、スクールバッグに必要だと思うポイントを調査しました。