2011.10.25 カンコーホームルーム 【Vol.69】「部活動に関する調査」

「なでしこジャパン」の活躍で、女子サッカーに注目が集まっています。(公財)全国高等学校体育連盟の平成23年度加盟登録状況では、サッカー部に所属する女子高校生は8,722人と、男子高校生の150,405人に比べると少ないですが、今後の部活動の加入者に変化があるかもしれません。今回は、中高生の部活動への加入状況について調べました。
調査概要
- 調査対象:全国の中高生1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2011年7~8月
現在加入している部活動
今回、アンケート回答のあった中高生の部活動への加入状況は、男子は「運動系」62.8%、女子は「文化系」41.0%が多いようです。また、「部活動に加入していない」中高生は、男子18.9%、女子19.2%になります。

【図1】現在、部活動には加入していますか?(単数回答)
※3年生は引退前の部活動を回答
部活動に加入している理由
現在、部活動に加入している中高生の加入理由は、「やりたい部活動だから」が圧倒的に多く、男子75.2%、女子70.5%という回答になりました。次いで、「健康・体を鍛えるため」「技術・能力向上のため」と自分自身への良い影響を考えて加入する部活を選んでいるようです。

【図2】あなたが部活動に加入している理由は?(複数回答)
部活動をしていて良かったと思った経験
部活動をしていて良かったと経験は、男子89.1%、女子91.1%が「ある」と回答しています。その内容は、「友達が増えた」「共通の趣味を持つ仲間ができた」という交友関係の広がりや、「大会に出場できた」「技術が向上した」「皆で同じ目標に向かって頑張ることができた」という達成感、「体を鍛えることが出来た」「健康になった」という身体的な事柄が挙げられていました。

【図3】 部活動をしていて良かったと思うことはありますか?(単数回答)
中学・高校の部活動については、来年度より実施が予定されている新学習指導要領の中で、「生徒の自主的、自発的な参加により行われる部活動については、スポーツや文化及び科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等に資するものであり、学校教育の一環として、教育課程との関連が図られるよう留意すること。その際、地域や学校の実態に応じ、地域の人々の協力、社会教育施設や社会教育関係団体等の各種団体との連携などの運営上の工夫を行うようにすること。」と規定されています。
今回の調査では、運動系・文科系を併せて「部活動に加入している」中高生は約8割であり、その約9割が「部活動して良かったと思うことがあった」と回答しています。良かったと思う内容は、部活動への加入理由と共通しており、まず「やりたい部活動」であるということが一番の加入理由であり、その上で交友関係の広がりや、同じ目標に向かって仲間と頑張ることで達成感や喜びを得ているようです。また、部活動は、自分自身の技術を磨いたり、身体を鍛えたり健康を保つことなどの自己実現の役割を果たしているようです。
部活動を通して、自分の興味のあることや長所を伸ばし、仲間との親交を深め、将来の夢を育んで欲しいものです。
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