2011.03.29 カンコーホームルーム 【Vol.62】「卒業式の風習(学生服の第二ボタン)」

卒業式に学生服の第二ボタンをもらったり、あげたりするという風習をご存知でしょうか?学生服の第二ボタンを贈るという行為は、日本特有の文化として卒業式の季節になると全国的に行われているようです。今回は、年代別の第二ボタンを贈るという習慣の認知状況や経験について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20歳以上の 男女433人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2011年2月

第二ボタンの習慣認知状況

卒業時に好きな人に第二ボタンをあげる(もらう)という習慣は、20~40代で9割以上が「知っている」と回答し、40代では97.2%と多くの人に認知されています。

【図1】学生服の第二ボタンをあげる(もらう)という習慣を知っていますか?(単数回答)

第二ボタンをあげた(もらった)経験有無

実際に第二ボタンをあげた(もらった)ことが「ある」という人は、40代の31.1%と最も多く、50代以上の14.1%が最も少ないという結果になりました。

【図2】制服の第二ボタンをあげた(もらった)経験はありますか?(単数回答)

学生時代の良い思い出になっているか

第二ボタンをあげる(もらう)という経験について、いずれの世代も「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」を合わせると8割以上となり、学生時代の良い思い出になっているようです。

【図3】第二ボタンは学生時代の良い思い出になっていますか?(単数回答)

卒業式に学生服の第二ボタンを贈るのはなぜ?
この習慣には、いくつか説がありますが、いずれも「大切な人に贈るもの」という意味で、いつも自分が身につけている学生服の第二ボタンを贈っているようです。
学生服の第二ボタンを贈るという習慣は、20~40代で9割以上、50代以上は7割以上が「知っている」と回答し、卒業式の風習として浸透しています。実際に第二ボタンをあげた(もらった)ことが「ある」という人は、40代が最も多く31.1%で、経験者の8割以上が学生時代の良い思い出になったと回答しています。
この春も、中学生や高校生が意中の人の第二ボタンを贈っていることでしょう。大人になって学生時代を振り返るとき、素敵な思い出の1ページになってほしいです。

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