2008.11.25 カンコーホームルーム 【Vol.34】「子どもの体力・運動能力低下に関する調査」

近年、子どもの体力・運動能力低下が問題視されています。子どもの体力低下について、大人はどのように考えているのでしょうか?
20歳以上の男女に、子どもの体力・運動能力低下についてうかがいました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20歳以上の男女417人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2008年10月

子どもの体力・運動能力低下を心配しているか?

子どもの体力・運動能力低下について「とても心配」「少し心配」という回答を合わせると、全体で約70%の人が、心配と回答しています。心配している人の割合を男女で比較してみると、男性は65.0%、女性は74.1%となっており、男性よりも女性のほうが心配を抱いている人が多いことがわかります。

【図1】子どもの体力・運動能力低下を心配しているか?(単数回答)

子どもの体力・運動能力低下の原因は?

体力・運動能力低下の原因は「ゲーム機やテレビなど室内遊びの増加」だと考えている人が最も多く、76.5%でした。また、「習い事などによる子どもたちの多忙」、「自然が減ったことによる遊び場の減少」、「交通・電化製品の発達による利便性の向上」によるものだと考えている人も、半数を超えています。

【図2】子どもの体力・運動能力低下の原因は?(複数回答)

子どもの体力・運動能力を上げるために必要なことは?

子どもの体力・運動能力向上のために必要なことは「子どもが安心して遊べる社会環境作り」という回答が最も多く、69.1%でした。次に多かった回答は「公園など子どもの遊び場の整備」で51.3%でした。

【図3】子どもの体力・運動能力をあげるために何が必要だと思いますか?(複数回答)

子どもの体力・運動能力低下について、約70%の大人が心配しており、特に男性よりも女性のほうが心配に思っている人の割合が高いということがわかりました。また、体力・運動能力低下の原因は、「ゲーム機やテレビなど室内遊びの増加」と考える人が多くいました。
今回の調査結果からもわかるように、多くの大人は子どもの体力・運動能力を向上させるために、子どもが安心して遊べる社会環境や安全な遊び場作りが必要だと考えています。確かにそれは必要なことですが、簡単に行うことができません。まずは親や地域の大人が子どもに運動の楽しさ、必要性を教えてあげるなど、できることから始めることが重要だと感じます。

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