2007.10.30 カンコーホームルーム 【Vol.21】「卒業生の学校制服に対する意識調査」

在学中は、あたり前のように着用していた制服でも、卒業してから振り返ってみると、在学時とは違う存在に感じられるのではないでしょうか。
今回は、学校を卒業した20代以上の人たちが制服について、どのように思っているのか調べました。

調査概要

  • 調査対象:全国の20代以上の男女321人(男性158人、女性163人)
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2007年9月

学生のとき、自分の制服が好きでしたか?

学校の制服を「とても好きだった」「まあ好きだった」と回答した人が全体で51.4%と過半数を占めました。年代別に見てみると、「とても好きだった」「まあ好きだった」という回答の割合が最も高いのは50代以上の人たちで64.3%を占めています。

【図1】学生だった当時、自分が着ていた制服は好きでしたか?(単数回答)

今、振り返ってみて制服はよい思い出ですか?

学生時代に制服を着ていたことは「とてもよい思い出だ」「まあよい思い出だ」と回答した人が80.1%でした。特に50代以上の人たちは、「とてもよい思い出だ」「まあよい思い出だ」という回答が90.5%で、他の年代の人たちよりも制服の着用をよい思い出として捉えていることがわかります。

【図2】今、振り返ってみて学生時代に制服を着ていたことは、
よい思い出になっていますか?(単数回答)

学校制服はあったほうがよいと思いますか?

学校制服が「あったほうがよい」という回答は全体の61.4%でした。特に20代の人たちの間で、制服が「あったほうがよい」という回答が多く、71.1%でした。

【図3】ご自身の着用経験に関わらず、学校制服そのものは
あったほうがよいと思いますか?(単数回答)

今回の調査から、学生だった当時も制服が好きだったという人が多かったのですが、学校を卒業したあとで振り返ってみたときのほうが、さらによい印象を持っていることがわかりました。特に、50代以上の人たちにとっては、制服を着用したことはよい思い出になっているようです。また、卒業してそれほど時間が経っていない20代の人たちにとっても制服は大切なもので、制服の必要性を感じている人が多くいました。
制服を着なくなって何十年も経った人たちにとっても、制服は学生時代のよい思い出の一部として記憶に残り続けていることを改めて感じました。学校を象徴し、学生のときにしか着ることができない特別なものだからこそ、人は制服に価値を感じるのかもしれません。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。