2023.10.31 カンコーホームルーム 【Vol.213】中高生のSNS利用状況
進学・受験の際、学校の教育方針やカリキュラムと並んで気になることの1つに「学校の雰囲気」があります。学校の様子はオープンスクールや先輩・知人からの情報で見聞きすることもできますが、普段の学校生活のありのままの姿を知る手段として、在校生が学校生活を写真・動画で発信しているSNSが注目されています。では、中高生のSNS利用状況はどのような状況なのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生を対象に、学校生活で写真・動画を撮る頻度、その写真・動画を公開しているSNSの種類、写真・動画をSNSで公開する理由について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中学・高校生 1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2023年7月
1.学校生活で写真・動画を撮る頻度
学校生活や放課後の写真・動画を撮っているという中高生は全体では、「よくある」(25.4%)、「たまにある」(39.1%)をあわせて6割以上でした。性別でみると、男子に比べて女子は「よくある」(33.3%)、「たまにある」(38.2%)をあわせると7割を超え、女子が写真・動画をよく撮っていることがうかがえます。学校別では、高校生が「よくある」(31.3%)、「たまにある」(41.8%)をあわせて7割以上と、多いという結果になりました。
2.写真・動画を公開しているSNSの種類
学校生活や放課後の写真・動画を撮ることがある中高生が、自身の写真・動画を公開しているSNSは、「Instagram」(56.7%)が最も多く、次に「LINE」(33.1%)があげられました。「X(旧Twitter)」(8.8%)、「TikTok」(8.4%)、「YouTube」(6.1%)、「Facebook」(1.7%)は自身の学校生活の写真・動画を公開しているSNSとしては少数でした。また、「公開しているSNSはない」(30.6%)という回答も約3割ありました。
3.写真・動画をSNSで公開する理由
学校生活や放課後の写真・動画をSNSで公開している理由は、「思い出に残るから」(70.0%)、「楽しいから」(49.2%)が上位にあげられ、「皆がしているから」(27.6%)、「自分の情報を発信したいから」(17.5%)、「流行っているから」(17.5%)、「いいね!と言われたいから」(15.3%)などがあげられました。
「映える(ばえる)」という言葉は、見栄えの良さや充実した華やかな生活の写真のSNS投稿時に使われて、社会現象になりましたが、最近は無理をして「映える(ばえる)」を狙わないありのままの自分の姿や日常をSNS投稿することがトレンドとなっています。このような時代背景もあり、普段の学校生活の発信や情報収集が中高生の間で行われるようになっているようです。
今回、全国の中学・高校生1,200人を対象にした調査では、学校生活や放課後の写真・動画を撮っているという中高生は全体では、「よくある」(25.4%)と「たまにある」(39.1%)をあわせて6割以上。女子は「よくある」(33.3%)と「たまにある」(38.2%)、高校生は「よくある」(31.3%)と「たまにある」(41.8%)をあわせると、7割を超えるという結果で、女子高校生は写真・動画を撮っている割合が高い傾向にあります。学校生活や放課後の写真・動画を撮ることがある中高生が、自身の写真・動画を公開しているSNSは、「Instagram」(56.7%)、「LINE」(33.1%)が多くあげられました。そして、中高生が自身の学校生活や放課後の写真・動画をSNSで公開している理由は、「思い出に残るから」(70.0%)、「楽しいから」(49.2%)、「皆がしているから」(27.6%)、「自分の情報を発信したいから」(17.5%)、「流行っているから」(17.5%)、「いいね!と言われたいから」(15.3%)などがあげられています。学校生活を写真・動画に撮影してSNSに掲載することは、自分自身の楽しみでもあり、他の人へ自分を知ってもらいたいという気持ちもあるようです。
中高生は生まれた時からソーシャルメディアやインターネットに囲まれてきた世代です。SNSを通じて、自分自身の学校生活を発信することも日常的に行われていることから、中高生が知りたい「学校の雰囲気」を知る方法としてSNSは有効のようです。
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