2023.01.31 カンコーホームルーム 【Vol.204】中高生の花粉症と悩み

スギ花粉が多く飛散する2月から3月は中高生の受験シーズンと重なります。花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、目の充血、涙のほかにも、頭痛、倦怠感、集中力の低下などによって、勉強に集中できなくなる場合があり、受験生にとって深刻な問題となっています。では、中高生の花粉症の実態は、どのようになっているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人に自身の花粉症の発症有無、花粉症で勉強に集中できない頻度、今、悩んでいることについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中学・高校生 1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2022年7月
1.中高生の花粉症の発症有無
自身の花粉症の発症有無に関しては、「はい(花粉症である)」(54.7%)が半数を超えています。中高生の2人に1人が花粉症を発症していると回答しています。
【図1】 あなた自身は、花粉症ですか。(単数回答)
2.花粉症で勉強に集中できない頻度
花粉症であると回答した中高生が、花粉症の影響で勉強に集中できないと感じた経験は、全体では「よくある」(37.5%)、「たまにある」(45.3%)をあわせると82.8%が勉強に集中できないことがあると回答しています。学校別では、中学生は「よくある」(41.0%)、「たまにある」(35.6%)をあわせると76.6%、高校生は「よくある」(36.1%)、「たまにある」(49.1%)をあわせると85.2%となり、中学生に比べて高校生のほうが、花粉症で勉強に集中できない経験頻度が多いという結果になりました。
【図2】 あなたは、花粉症で勉強に集中できないと感じたことはありますか。(単数回答)
3.今、悩んでいること
中高生が今、悩んでいることは、「勉強や成績」(全体77.1%、中学生82.9%、高校生75.0%)が最も多く、次に「進路について」(全体66.5%、中学生63.6%、高校生67.5%)があげられ、勉強・進学への悩みが圧倒的に多いようです。また、中学生は「友達関係」(64.7%)を悩んでいるという回答も多くみられます。
【図3】今、悩んでいることはどのようなことですか。(複数回答)
近年では花粉症の発症年齢が低下し、10代でのスギ花粉症有病率も増えています。多くの中高生がかかえる花粉症は、鼻や目の症状だけでなく、集中力の低下、睡眠障害、体調不良など日常生活に支障が出ることもある現代病の1つです。
今回、全国の中学・高校生1,200人を対象に花粉症の状況を調べたところ、自身の花粉症の発症有無に関しては、「はい(花粉症である)」(54.7%)という回答が半数を超え、中高生の2人に1人が花粉症を発症しているようです。花粉症の影響で勉強に集中できないと感じた経験は、中学生は「よくある」(41.0%)と「たまにある」(35.6%)をあわせると76.6%、高校生は「よくある」(36.1%)と「たまにある」(49.1%)をあわせると85.2%となり、高校生が花粉症で勉強に集中できない頻度は8割を上回って多いようです。また、中高生が悩んでいることは、1位「勉強や成績」(全体77.1%、中学生82.9%、高校生75.0%)で、2位「進路について」(全体66.5%、中学生63.6%、高校生67.5%)があげられ、勉強・進学に対して悩みをかかえる中高生の多さがうかがえます。このことからも、花粉症で勉強に集中できないことは、中高生にとって深刻な問題のようです。
花粉症は、花粉に対して人間の体が起こすアレルギー反応です。花粉症の対策としては、専用のマスクとメガネを装着したり、こまめに手洗いやうがいを行ったりすることも効果的とされていますが、衣類に花粉を付着させたまま室内に持ち込まないことも重要です。
【Vol.233】中学・高校の制服に関する服装規定の状況
2025.06.24 カンコーホームルーム 学校には、学校ごとに定められた「校則」があります。その校則の中に、服装規定があり、特に制服は学校の教育理念を表現し、その着用状況によって学校のイメージが左右されることもあることから、生徒が着用する制服の種類や身だしなみに関しては具体的なルールが定められています。では、中学・高校の制服の服装規定には、どのようなことが定められているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、学校で流行っている制服のアレンジ、学校の服装規定の内容、性別を問わない制服着用の状況について調査しました。
【Vol.232】女子中高生の制服嗜好
2025.05.27 カンコーホームルーム 学校制服は今や世界中で伝わる日本語になった「kawaii」(カワイイ文化)の1つとして、海外でも注目されています。その制服ファッションのトレンドを生み出し、牽引しているのはいつの時代も制服を着ている女子中高生です。では、令和の女子中高生は制服に対してどのような嗜好を持っているのでしょうか?今回は、全国の女子中学・高校生600人を対象に、着用したい制服(ボトム)のタイプ、制服のスカートの長さ嗜好、制服と合わせる靴下のタイプについて調査しました。
-
【Vol.231】中高生のスクールバッグ事情
2025.04.29 カンコーホームルーム 中学・高校生が毎日の通学で使用しているスクールバッグ。スクールバッグは、学校毎にデザイン・色や形・素材などが決まっているものや、色や形はある程度決まっていても学校で決まったデザイン指定がなく、自由に選べる場合もあります。では、中学・高校生はどのようなスクールバッグを使っているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、スクールバッグの学校指定の有無、スクールバッグのタイプ、スクールバッグに必要だと思うポイントを調査しました。 -
【Vol.230】小中高生の保護者が体操服に求めること
2025.03.25 カンコーホームルーム 入学準備品の1つに「体操服」があります。体操服は、ジャージ上下(長袖ジャケット・長ズボン)、ハーフパンツ、半袖シャツなどのアイテムがあり、体育以外の学校生活でこれらのアイテムを着用する機会もあることから、制服と同様に学校着として位置付けられています。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、体操服にどのようなことを求めているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、子どもが体操服を着るシーン、体操服で気になること、体操服で重視することを調査しました。 -
【Vol.229】学校制服・体操服のリユースに関する意識
2025.02.25 カンコーホームルーム 卒業や成長で着られなくなった学校制服・体操服のリユース(再利用)があります。リユース商品の入手先は、知人・友人、学校のバザー・お譲り会、リユースショップ、インターネットなどの通信販売サイトなどのほか、SNSなどを使った個人間取引もあるようです。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校制服・体操服のリユースをどのように感じているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校制服・体操服のリユースについての印象や利用意向、環境に配慮した学校制服・体操服の印象について調査しました。