2022.10.25 カンコーホームルーム 【Vol.201】中高生の親世代が思う理想の先生
中高生が担任になってほしいと思う先生は、「話しやすそうで悩みを聞いてくれそう」、「親しみやすそうで、なんでも相談できそう」、「面白いし楽しい人だけど、ちゃんと怒ってくれそう」など、生徒に真摯に向き合って寄り添ってくれるような先生です。では、中高生の親世代が思う理想の先生とは、どのような先生なのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生の親(男女)3,600人に学校の先生に必要だと思うことや、学校の先生になってほしいと思う著名人について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中学・高校生の子どもを持つ親(男女) 3,600人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2022年7月
1.学校の先生に必要だと思うこと
中高生の親世代が学校の先生に必要だと思うことは、「授業が分かりやすい」(76.0%)という学習面に関することが最も多いです。次に、「生徒の意見にも耳を傾ける」(61.2%)、「生徒の問題点・課題点を前向きにとらえられる」(49.4%)、「生徒への愛情がある」(47.1%)といった生徒(子ども)への関わり方が上位を占めました。続いて、「親しみやすい」(46.4%)、「話が面白い」(46.2%)、「生徒全員に対して平等である(えこひいきしない)」(45.3%)などが重視されていました。
2.担任の先生になってほしいと思う著名人 <女性>
女性の1位の「天海祐希」は、「キッチリと叱ってくれそう」、「サバサバしている」、「厳しく指導してくれそう」、「かっこいい」、「頼れそう」という理由で多くの中高生の親世代に支持されていました。2位の「仲間由紀恵」は、「優しくて温かいイメージがあるから」、「生徒のことを思ってくれてそう」、「ごくせん・ヤンクミのイメージ」。3位の「綾瀬はるか」は、「明るい笑顔で元気にしてくれそう」、「楽しそう」、「友達みたいに話が出来そう」。4位は「芦田愛菜」と「水卜麻美」が同票数で、「芦田愛菜」は、「可愛いし賢いから」、「しっかりしている」、「芸能活動をしながら、勉学も怠らないから」。「水卜麻美」は、「楽しく明るい授業が聞けそう」、「親しみやすい」、「知的でアグレッシブ」という理由で選ばれていました。
3.担任の先生になってほしいと思う著名人 <男性>
男性の1位の「武田鉄矢」は、「金八先生だから」、「熱心に教えてくれそう」、「話が上手い」、「心にしみるような言葉をかけてくれそう」、「幅広い知識を教えてくれそう」という理由でトップでした。2位の「林修」は、「教え方が上手」、「知識が豊富で話が面白い」、「成績が伸びそう」ということが支持され1位と僅差でした。3位の「池上彰」は、「グローバルな視点から様々なことを、わかりやすく教えてくれそうだから」「説明が上手いから」「社会知識が豊富」。4位の「所ジョージ」は、「発想がユニークだから」、「個性を尊重してくれそう」、「子どもの長所を伸ばしてくれそう」。5位の「阿部寛」は、「ドラゴン桜のイメージ」、「情熱的だから」、「何事も誠実に向き合ってくれそう」という理由で選ばれていました。
昨今、「担任(先生)ガチャ」という言葉が中高生の間で流行っているようです。良い先生に当たれば「アタリ」、そうでなければ「ハズレ」となります。学校の担任の先生を生徒が選ぶことができず、担任の先生によって1年間の学校生活が左右されるという意味を込めて用いられる表現です。それほど担任の先生は、生徒にとって大きな存在のようです。
今回、全国の中学・高校生の親(男女)3,600人を対象に、学校の先生に必要だと思うことを調べたところ、「授業が分かりやすい」(76.0%)、「生徒の意見にも耳を傾ける」(61.2%)、「生徒の問題点・課題点を前向きにとらえられる」(49.4%)、「生徒への愛情がある」(47.1%)といった生徒(子ども)への関わり方が上位を占めました。続いて、「親しみやすい」(46.4%)、「話が面白い」(46.2%)、「生徒全員に対して平等である(えこひいきしない)」(45.3%)など、学習指導以外にも生徒(子ども)への関わり方が重要視されていました。また、担任の先生になってほしいと思う著名人の女性は、1位「天海祐希」、2位「仲間由紀恵」、3位「綾瀬はるか」、4位は同票で「芦田愛菜」と「水卜麻美」が選ばれていました。選出理由は、生徒と向き合う姿勢や指導力や包容力などがみられました。男性は、1位「武田鉄矢」、2位「林修」、3位「池上彰」、4位「所ジョージ」、5位「阿部寛」が選ばれていました。選出理由は、生徒(子ども)への言葉かけや熱意、知識や教え方の上手さなどがみられました。中高生の親世代の理想の先生は、当時のテレビドラマの印象や現在のテレビなどで見た印象が影響しているようです。
中高生とその親世代では育ってきた時代背景や学校教育環境も異なりますが、いつの時代も学校の先生に求めることは、学習指導に関すること以外にも生徒への接し方や人間性など期待されているようです。
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