2021.12.28 カンコーホームルーム 【Vol.191】高校生の着用制服タイプと求めること

現在、多くの高校に学校制服があります。学校制服には、ブレザー、詰襟(学ラン)、セーラー服、スーツなどのタイプがあり、それぞれの学校独自のデザイン・カラーや素材・機能性・仕様・バリエーションなど、学校毎に指定の制服が定められています。では、高校生はどのようなタイプの制服を着用して、その制服にどのようなことを求めているのでしょうか?今回は、全国の高校に通う1~3年生の男女1,099人を対象に、着用制服タイプ、学校制服の好嫌度、制服を着ていて気になることについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の高校生の男女 1,099人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2021年6月
1.着用制服のタイプ
自身が通っている高校の制服(冬服)のタイプについて、男子高校生は「詰襟(学ラン)」(40.5%)、「ブレザー」(37.3%)という回答が多く、女子高校生は「ブレザー」(56.3%)が半数以上で、次に「セーラー服」(11.6%)、「スーツ」(8.1%)という状況でした。また、「高校に制服は定められていない」という回答も2割近くみられました。
【図1】 現在、あなたが通っている高校の制服(冬服)のタイプを1つお答えください。(単数回答)
2.学校制服の好嫌度
高校に制服が定められていると回答した高校生903人(男子高校生446人、女子高校生457人)に、自身の学校の制服が好きか聞いたところ、全体では「とても好き」(19.0%)と「まあ好き」(41.2%)をあわせると、約6割の高校生が好きだと回答しています。男女別では、女子高校生は「とても好き」(23.2%)と「まあ好き」(43.8%)をあわせると、自身の学校の制服が好きという回答が男子高校生に比べて女子高校生は10ポイント以上高くなる傾向がみられました。
【図2】 あなたは、自身の学校の制服は好きですか。(単数回答)
3.制服を着ていて気になること
高校生が制服を着ていて気になることは、全体では、第1位は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(38.9%)、第2位「動きやすさ」(38.0%)、第3位「洗濯・お手入れ方法」(31.0%)という結果でした。男女別でみると、女子高校生は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(47.3%)が圧倒的に多く、男子高校生は「動きやすさ」(38.6%)が最も気になることとしてあげられました。
【図3】 学校制服を着ていて気になることは、どのようなことですか。(複数回答)
近年、多様性や個人の尊重という観点も加わり、中学校で急速にブレザー化が進んでいます。高校では、既にブレザータイプの制服が浸透していることや、生徒自身が学校を選択して入学することもあり、今着用している自身の学校の制服については肯定的で好きという声が多くみられます。
今回、全国の高校生の男女1,099人を対象に、自身が通っている高校の制服(冬服)のタイプを調べたところ、男子高校生は「詰襟(学ラン)」(40.5%)、「ブレザー」(37.3%)、女子高校生は「ブレザー」(56.3%)が主流で、男女共に高校でのブレザータイプの制服の浸透がみられます。自身の通う学校の制服の好嫌度は、男子高校生は「とても好き」(14.8%)と「まあ好き」(38.6%)をあわせると好きという回答は53.4%、女子高校生は「とても好き」(23.2%)と「まあ好き」(43.8%)をあわせると好きという回答は67.0%という結果となり、男子高校生に比べて女子高校生は自身の学校の制服が好きという回答の割合が高くなりました。高校生が制服を着ていて気になることは、全体では、第1位は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(38.9%)、第2位「動きやすさ」(38.0%)、第3位「洗濯・お手入れ方法」(31.0%)という結果でした。特に、女子高校生は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(47.3%)を気にする割合が約半数で、見た目の良さを制服に求めているようです。
高校の制服は、学校を象徴するものとして、スクールアイデンティティに基づき、その「学校らしさ」が表現されています。一方、高校に制服が定められていない場合でも制服風のファッションで学校に通う高校生もいることから、制服の役割は、単に学校を象徴する服装というだけではない制服の価値も高校生は感じているようです。
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