2021.06.29 カンコーホームルーム 【Vol.185】中高生の登下校の服装と制服の持ち運び

fig_185_illust.jpg

学校制服は、中学・高校生が毎日着用するものです。しかし、中学・高校生の登下校の服装をみると、制服ではなく、体操服や部活動のジャージ姿の生徒もいます。では、そのとき制服はどのような状態で、どこにあるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生の子どもを持つ母親1,000人を対象に、登下校時の服装、登下校で制服を着用しないときの制服の持ち運び状況、持ち運び時の制服のシワについて調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の中学・高校生の子どもを持つ母親1,000人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2021年1月

1.登下校時の服装

中学・高校生の登校時の服装は、「制服」(89.1%)が最も多く、次に「体操服」(8.2%)、「部活動のジャージ」(1.8%)という結果で、約9割は制服を着て登校しています。下校時の服装は、「制服」(75.7%)、「体操服」(16.3%)、「部活動のジャージ」(7.2%)という結果で、登校時に比べ制服の着用が少なくなり、4人に1人は制服以外の体操服や部活動のジャージを着用している状態です。

fig_185_01.jpg

【図1】 登下校時は、主に何を着ていますか。(単数回答)

2.制服の持ち運び状況

登校または下校時に制服を着用していないと回答した247人に、制服を着用しないときの制服の持ち運び状況を確認したところ、「カバンに、丸めてたたまずに入れている」(52.2%)、「カバンに、キレイにたたんで入れている」(33.2%)を合わせると、制服をカバンに入れている中学・高校生は85.4%いるという結果になりました。

fig_185_02.jpg

【図2】 登下校で制服を着用しないときは、どのようにして制服を持ち運びしていますか。(単数回答)

3.持ち運び時の制服のシワ

持ち運び時にカバンに入れている制服のシワについては、「とても気になる」(35.1%)、「少し気になる」(45.0%)を合わせると78.1%の母親が気にしています。

fig_185_03.jpg

【図3】 カバンに入れている制服のシワは気になりますか。(単数回答)

学校制服は、入学から卒業までの3年間着るものなので丈夫につくられています。また、お手入れがしやすいように家庭洗濯ができるものや、抗菌・防臭などの機能が付いているものなどもあります。
今回、全国の中学・高校生の子どもを持つ母親を対象にした調査によると、現在の中学・高校生の登下校時の服装は、「制服」(登校時:89.1%、下校時:75.7%)が多いことがわかりましたが、下校時に関しては、4人に1人は制服以外の体操服や部活動のジャージを着用しているという状態でした。登下校時に制服を着用していない場合は、制服を「カバンに、丸めてたたまずに入れている」(52.2%)、「カバンに、キレイにたたんで入れている」(33.2%)という結果から、スクールバッグなどのカバンに入れて制服の持ち運びをしていて、その持ち運びで半数以上が制服を「カバンに、丸めてたたまずに入れている」状態であることから、持ち運び時にカバンに入れている制服のシワについて、「とても気になる」(35.1%)、「少し気になる」(45.0%)を合わせると78.1%が、カバンに入れて持ち運ぶときに生じる制服のシワを気にしていることがわかりました。
中学・高校生が毎日着る制服は、丈夫でお手入れのしやすいものが開発されていますが、このような学校生活なども想定してカバンに入れてもシワにならない制服や、コンパクトに収納できる制服なども期待されています。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.238】学校教育現場の課題

2025.11.25 カンコーホームルーム 学校は、子どもたちの未来を育むための学びの場です。現代の学校教育現場では、社会環境の急激な変化に伴い、知識や技能に加えて、社会性や心身の発達を促す総合的な教育活動を担う「教師」の役割が、以前にも増して重要になっています。では、学校教育現場の課題について、教員自身はどのように感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、教師の仕事へのやりがいと大変さ、教師の仕事の負担や困り事の内容、学校教育現場の課題について調査しました。

【Vol.237】部活動の必要性と地域移行の現状

2025.10.28 カンコーホームルーム 日本では長年、部活動は学校教育の一環として行われてきました。中学・高校における部活動は、スポーツや文化・芸術の技術を高めることだけではなく、学級や学年の垣根を越えた集団の中で、生徒の人間的な成長や社会性・協調性を育む課外活動です。では、中学・高校の部活動は現在どのような状態にあるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、部活動の必要性、部活動の地域移行の導入状況、部活動の地域移行の課題について調査しました。

  • 【Vol.236】中学・高校生の学校選びのポイント

    2025.09.30 カンコーホームルーム 中学・高校受験では、自分の個性や学力に見合う学校かどうか、校風や教育理念、授業内容や部活動、進路実績などの情報を収集・検討して、最終的に受験校を決定することが重要です。では、中学・高校生は志望校を考える際、どのような情報を必要としているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、進学時に知りたい情報、学校情報の入手方法、進学先の制服への関心度について調査しました。
  • 【Vol.235】中学・高校の夏制服で良いと思うスタイル

    2025.08.26 カンコーホームルーム 夏休みが終わり、新学期がスタートする時期になりました。まだまだ暑い日が続く中、子どもたちの通学風景では、日傘や帽子などの熱中症対策グッズの使用に加え、ハーフパンツ(膝が出るくらいの丈のズボン)を着用している生徒の姿も目にします。では、暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすために、全国の学校ではどのような夏制服が採用されているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、現在採用している夏制服のタイプ、夏制服で良いと思うスタイル、ハーフパンツ制服の採用意向について調査しました。
  • 【Vol.234】学校における熱中症対策

    2025.07.29 カンコーホームルーム 総務省消防庁が発表している熱中症による救急搬送人員(5月~9月累計)をみると、調査が開始された2008年以降、熱中症の発生は増加の一途をたどっています。特に、2024年は97,578人と過去最多を記録し、熱中症の発生が深刻な社会問題となっています。では、学校における熱中症の発生状況と対策はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、生徒の熱中症の発生状況、熱中症が発生した学校活動、熱中症対策として使用を許可しているアイテムについて調査しました。