2021.03.30 カンコーホームルーム 【Vol.182】部活動で身につく力
進学時に生徒が注目する学校生活の1つに「部活動」があります。部活動は、学校教育の一環として、生徒の自主的・自発的な自由参加により、授業クラスの違う生徒や異なる年齢・学年の生徒と共に、スポーツや文化、科学など様々な内容が行われています。では、部活動の取り組みによって、どのような力が身についているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生の子どもを持つ母親1,200人を対象に、お子様の部活動の加入状況、部活動で得たもの、職場や地域社会で必要な力について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中学・高校生の子どもを持つ母親1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2020年11月
1.部活動の加入状況
中学・高校生の子どもを持つ母親に聞いたお子様の部活動の加入状況は、「体育系の部活動(運動部)」(48.8%)、「文科系の部活動(文化部)」(27.9%)、「体育系・文科系の部活動の両方」(1.4%)という状況で、約8割が中学・高校で部活動に加入しているという結果でした。
2.部活動で得たもの
部活動を通じて得たものは「友人・仲間」(80.7%)が最も多く、次に、「基本的な生活習慣」(43.0%)、「人間性(思いやり)」(35.0%)、「社会人基礎力」(24.5%)といった社会に出てからも役立つ力を得られたという回答がみられました。
3.職場や地域社会で必要な力
職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力としては、「柔軟性」(47.2%)、「主体性」(43.8%)、「実行力」(37.1%)、「規律性」(23.1%)、「傾聴力」(19.5%)、「ストレスコントロール力」(18.0%)など様々な力があげられました。
学校での部活動は、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力の育成に資するとされ、学校教育として大きな役割を担っています。
今回、全国の中学・高校生の子どもを持つ母親を対象にした調査では、中学・高校生の部活動の加入状況は、 「体育系の部活動(運動部)」と「文科系の部活動(文化部)」をあわせると、約8割が中学・高校で部活動に加入しているという結果でした。その部活動を通じて得たものは、「友人・仲間」(80.7%)、「基本的な生活習慣」(43.0%)、「人間性(思いやり)」(35.0%)、「社会人基礎力」(24.5%)といった学力以外のことが多くあげられました。そして、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な力としては、「柔軟性」(47.2%)、「主体性」(43.8%)、「実行力」(37.1%)、「規律性」(23.1%)、「傾聴力」(19.5%)、「ストレスコントロール力」(18.0%)などの力があげられており、部活動を取り組むことにより身につく力との関連がみられました。
社会で求められる能力が日々変化する中、子どもたちが未来を生きるために必要とされる力は、IQ(知能指数)や学力など数値化できる認知しやすい能力だけでなく、忍耐力やコミュニケーション力、自信や楽観性などの数値化しにくい能力である「非認知的能力」や「社会人基礎力」や「自立力・生活力」などが求められているようです。
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