2020.06.30 カンコーホームルーム 【Vol.173】「オンライン授業の状況」
新型コロナウイルス感染症の予防対策として、テレワークを導入する企業が増加傾向にある中、「オンライン授業」を導入する学校も見られます。では、どれくらいの学校が「オンライン授業」を実施しているのでしょうか?今回は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校中(2020年5月)に、全国の小中高校に通う子どもを持つ保護者1,000人に、子どもの家庭での学習状況、オンライン授業のときの子どもの服装、家庭学習で困っていることについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小中高校生の子ども持つ保護者 1,000人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2020年5月
1.子どもの家庭での学習状況
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校中の子どもの家庭での学習状況は、公立・私立共に「学校から出ている宿題・課題をしている」(公立・国立91.7%、私立76.9%)が最も多いという結果になりました。オンライン授業に関しては、「学校のオンライン授業を受けている」(公立・国立9.6%、私立60.0%)は私立校での導入が多く見られました。
2.オンライン授業時の服装
学校のオンライン授業を受けていると回答した保護者に、子どものオンライン授業中の服装を聞いたところ、「学校の指定制服があり、その制服を着用している」(20.6%)という回答は約2割でした。残りの制服を着ていない私服の子どもの内訳は、「学校の指定制服はあるが、私服を着用している(制服は着用していない)」(46.4%)が最も多く、続いて「学校の指定制服はなく、家にいるときと同じ服装を着用している」(28.9%)という結果になり、普段の学校生活とは違う服装をしている子どもが多いことがわかりました。
3.家庭学習で困っていること
子どもの家庭学習で困っていることは、「教材がない」、「テストが受けられないので実力がわからない」、「オンライン授業のある学校との学力差が出る」など学習環境に対することと、子どもが「自発的に学習しない」、「集中力が続かず、ゲームやテレビ等に時間を費やしてしまう」、「友達と会えないことがとてもさみしくストレスになっている」といった心理的な困り事もあげられました。
オンライン授業とは、インターネットを介して学校の教室でなくても、パソコンやスマートフォンを使って、自宅などで授業を受けることができる学習のことです。しかし、日本では、インターネット環境やパソコン保有状況が十分ではないため、オンライン授業を実施している学校は少ないようです。
今回、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校中(2020年5月)の全国の小中高校生の子どもを持つ保護者を対象に、子どもの家庭での学習状況を調査したところ、「学校から出ている宿題・課題をしている」(公立・国立91.7%、私立76.9%)という回答が最も多く、「学校のオンライン授業を受けている」(公立・国立9.6%、私立60.0%)という回答は、国立・公立校と私立校での導入率の大きな開きがあることが明らかになりました。また、オンライン授業中の服装では、「学校の指定制服があり、その制服を着用している」(20.6%)という回答は約2割で、「学校の指定制服はあるが、私服を着用している(制服は着用していない)」(46.4%)、「学校の指定制服はなく、家にいるときと同じ服装を着用している」(28.9%)など、普段の学校生活とは違う服装をしている子どもが多いという調査結果も見られました。子どもの家庭学習で困っていることは、「教材がない」、「テストが受けられないので実力がわからない」、「オンライン授業のある学校との学力差が出る」、「自発的に学習しない」、「集中力が続かず、ゲームやテレビ等に時間を費やしてしまう」、「友達と会えないことがとてもさみしくストレスになっている」など、学習環境面と心理面の両方に困っていることがわかりました。
社会状況の変化によって教育の在り方が変わることが予想されています。今後、オンライン授業の需要は高まることが予測される中で、子どもの学びに向かう気持ちの切り替えをどのようにしてつくるか、環境整備も課題の1つであるようです。
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