2020.04.28 カンコーホームルーム 【Vol.171】「教師になって良かったと思うこと」

学校の先生に感謝を示す日として、「教師の日」があります。これは、普段お世話になっている先生たちに感謝の気持ちを伝える文化で、日本でも浸透してきています。では、先生が教師になって良かったと思うことは、どのようなことでしょうか?今回は、全国の小中高校の教員300人を対象に、心に残っている学校生活や、教師という仕事へのやりがいの有無、教師になって良かったと思うときについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小中高校の教員300人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2020年2月
1.心に残っている学校生活
児童・生徒との思い出で先生の心に残っている学校生活は、「修学旅行」(60.0%)が最も多く、次に「卒業式」(58.3%)、「普段の授業」(53.0%)、「体育祭」(52.3%)、「クラブ・部活動」(44.7%)、「文化祭」(40.3%)という結果になりました。

【図1】 児童・生徒との思い出で、心に残っている学校生活は何ですか。(複数回答)
2.教師という仕事へのやりがいの有無
先生自身が、教師という仕事へのやりがいを感じているかについては、「とても感じている」(46.7%)、「まあ感じている」(43.0%)をあわせると、約9割の先生がやりがいを感じていると回答しています。

【図2】 現在の教師という仕事に、やりがいを感じていますか。(単数回答)
3.教師になって良かったと思うとき
小中高校の先生が教師になって良かったと思うときは、「生徒が嬉しそうにしている姿を見たとき」、「毎日の子どもたちとの関わり」、「生徒の成長を感じたとき」、「子どもや保護者から感謝されたとき」、「ありがとうと言われたとき」など、子どもとの関りがあげられました。

【図3】 教師になって良かったと思うときは、どのようなときですか。(自由回答)
1994年にUNESCO(国際連合教育科学文化機関)が10月5日を「教師の日」に制定しています。先生たちに感謝の気持ちを伝えるこの文化は、「教師の日」に合わせたイベントも開催されるなど、先生という職業を社会全体で応援する動きがみられます。
今回、全国の小中高校の教員を対象に、児童・生徒との思い出で心に残っている学校生活を尋ねたところ、「修学旅行」、「卒業式」、「体育祭」、「クラブ・部活動」、「文化祭」など様々な学校行事と共に「普段の授業」(53.0%)という回答も半数以上ありました。また、教師という仕事へのやりがいを感じているかは、「とても感じている」(46.7%)、「まあ感じている」(43.0%)をあわせると、約9割の先生がやりがいを感じていると回答しています。その理由は、「生徒が嬉しそうにしている姿を見たとき」、「毎日の子どもたちとの関わり」、「生徒の成長を感じたとき」、「子どもや保護者から感謝されたとき」、「ありがとうと言われたとき」など、子どもたちとのコミュニケーションや感謝の気持ちを伝えられたときに醸成されるようです。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、通常の学校生活が送れない状態が続いていますが、学校が再開し、子どもたちの元気な声が学校に溢れることを願っています。
【Vol.238】学校教育現場の課題
2025.11.25 カンコーホームルーム 学校は、子どもたちの未来を育むための学びの場です。現代の学校教育現場では、社会環境の急激な変化に伴い、知識や技能に加えて、社会性や心身の発達を促す総合的な教育活動を担う「教師」の役割が、以前にも増して重要になっています。では、学校教育現場の課題について、教員自身はどのように感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、教師の仕事へのやりがいと大変さ、教師の仕事の負担や困り事の内容、学校教育現場の課題について調査しました。
【Vol.237】部活動の必要性と地域移行の現状
2025.10.28 カンコーホームルーム 日本では長年、部活動は学校教育の一環として行われてきました。中学・高校における部活動は、スポーツや文化・芸術の技術を高めることだけではなく、学級や学年の垣根を越えた集団の中で、生徒の人間的な成長や社会性・協調性を育む課外活動です。では、中学・高校の部活動は現在どのような状態にあるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、部活動の必要性、部活動の地域移行の導入状況、部活動の地域移行の課題について調査しました。
-
【Vol.236】中学・高校生の学校選びのポイント
2025.09.30 カンコーホームルーム 中学・高校受験では、自分の個性や学力に見合う学校かどうか、校風や教育理念、授業内容や部活動、進路実績などの情報を収集・検討して、最終的に受験校を決定することが重要です。では、中学・高校生は志望校を考える際、どのような情報を必要としているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、進学時に知りたい情報、学校情報の入手方法、進学先の制服への関心度について調査しました。 -
【Vol.235】中学・高校の夏制服で良いと思うスタイル
2025.08.26 カンコーホームルーム 夏休みが終わり、新学期がスタートする時期になりました。まだまだ暑い日が続く中、子どもたちの通学風景では、日傘や帽子などの熱中症対策グッズの使用に加え、ハーフパンツ(膝が出るくらいの丈のズボン)を着用している生徒の姿も目にします。では、暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすために、全国の学校ではどのような夏制服が採用されているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、現在採用している夏制服のタイプ、夏制服で良いと思うスタイル、ハーフパンツ制服の採用意向について調査しました。 -
【Vol.234】学校における熱中症対策
2025.07.29 カンコーホームルーム 総務省消防庁が発表している熱中症による救急搬送人員(5月~9月累計)をみると、調査が開始された2008年以降、熱中症の発生は増加の一途をたどっています。特に、2024年は97,578人と過去最多を記録し、熱中症の発生が深刻な社会問題となっています。では、学校における熱中症の発生状況と対策はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、生徒の熱中症の発生状況、熱中症が発生した学校活動、熱中症対策として使用を許可しているアイテムについて調査しました。