2019.01.29 カンコーホームルーム 【Vol.156】 「中高生の着用制服タイプと求めること」

fig_156_illust.jpg

学校制服には、詰襟、セーラー、ブレザー、スーツなど様々なタイプがあります。現在、中高生はどのようなタイプの学校制服を着ているのでしょうか?今回は中高生の着用制服タイプや着ていて気になること、制服に必要だと思うことについて調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の中高校生の男女 437人
  • 調査方法:郵送調査
  • 実施時期:2018年7月

1.着用制服のタイプ

男子中高生が着ている制服のタイプは、「詰襟」(52.4%)、「ブレザー」(32.5%)、「スーツ」(7.8%)の順で多く、女子中高校生は「ブレザー」(47.6%)、「セーラー」(29.9%)、「スーツ」(13.4%)、「セーラージャケット」(2.6%)、「イートン」(1.7%)という割合で着用されているという結果になりました。

fig_156_01.jpg

【図1】 現在、あなたが着用している制服(冬服)のタイプは何ですか。(単数回答)

2.制服を着ていて気になること

中高生が制服を着ていて気になることは、女子は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(53.3%)が最も多く、男子は「動きやすさ」(40.2%)や「着心地・肌触り」(32.0%)が多いという結果になりました。

fig_156_02.jpg

【図2】 制服を着ていて気になることは、どのようなことですか。(複数回答)

3.制服に必要だと思うこと

中高生が制服に必要だと思うことは、女子は「デザインの良さ」(72.0%)、「動きやすさ」(59.1%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(57.8%)、「家庭で洗濯できる」(49.3%)などが必要なこととしてあげられました。男子は、「動きやすさ」(59.8%)、「着心地・肌触りの良さ」(46.9%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(46.4%)、「汚れにくい・汚れが目立たない」(40.2%)という結果になりました。

fig_156_03.jpg

【図3】 制服に必要だと思うことは、どのようなことですか。(複数回答)

卒入学シーズンが近づくと、長年着ていた制服を着られなくなることへの寂しさや、新しい学校の制服を着ることへの嬉しさや緊張など、ワクワク・ドキドキした気持ちで過ごしている学生も多いのではないでしょうか。
今回、全国の中高校生を対象に学校制服の着用タイプ調査をしたところ、男子中高生が着ている制服のタイプは、「詰襟」(52.4%)、「ブレザー」(32.5%)、「スーツ」(7.8%)、女子中高校生は「ブレザー」(47.6%)、「セーラー」(29.9%)、「スーツ」(13.4%)、「セーラージャケット」(2.6%)、「イートン」(1.7%)など、様々なタイプがあることがわかりました。その制服を着ていて気になることは、女子は「見た目(デザイン・色・シルエット)」(53.3%)、男子は「動きやすさ」(40.2%)が最も多く、制服に必要だと思うことは、女子は「デザインの良さ」(72.0%)、男子は「動きやすさ」(59.8%)が最も多く、気になる点と必要だと思う点はイコールであることがわかりました。さらに、中高生が制服に必要だと思うことは、女子は「デザインの良さ」以外に、「動きやすさ」(59.1%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(57.8%)、「家庭で洗濯できる」(49.3%)があげられています。男子は、「動きやすさ」以外に、「着心地・肌触りの良さ」(46.9%)、「暑さ寒さに対応して快適である」(46.4%)、「汚れにくい・汚れが目立たない」(40.2%)など、快適性や機能面に関するニーズが多いということがわかりました。
学校制服は毎日着るものだからこそ、デザイン・機能など気になる点も多いようです。学生時代にしか着ることのできない制服を通じて、夢や思い出を育んでほしいものです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」

2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

  • 【Vol.224】学校行事の変化と意識

    2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。
  • 【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • 【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。