2018.10.30 カンコーホームルーム 【Vol.153】 「将来の夢とやりたい仕事」

最近の子どもは将来(未来)に夢を持てていない子どもが多いと言われます。しかし、一方で将来(未来)やりたい仕事を聞くと、「ユーチューバー」、「ゲームクリエーター」、「サッカー選手」、「イラストレーター」、「インテリアデザイナー」、「ファッション・服飾関係」、「パテシェ」、「獣医」、「科学者」、「弁護士」、「医者」、「看護師」、「教師」、「公務員」など具体的な職業名が出てきます。子どもにとって、将来の夢と、やりたい仕事はイコールではないのではないのでしょうか。今回は、中高生を対象に、将来の夢と将来やりたい仕事それぞれの有無、学校での学びが将来に役立つかについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中高校生の男女 437人
- 調査方法:郵送調査
- 実施時期:2018年7月
1.将来の夢の有無
中高生に将来(未来)の夢の有無を聞いたところ、将来(未来)に夢が「ある」(47.8%)、「ない」(52.2%)という回答で、夢を持っていないという子どもは半数を超えました。
【図1】 あなたは、将来(未来)に夢はありますか。(単数回答)
2.将来やりたい仕事の有無
将来(未来)、やりたい仕事の有無は、やりたい仕事が「ある」(65.7%)、「ない」(33.6%)という結果になりました。また、具体的な職業名をあげていなくても、「人を笑顔にさせる仕事に就きたい」、「人のために役立つような仕事をしたい」、「得意の語学を生かし、世界中の人と交流をもつこと」、「自分が得意としたり、好きなことができる仕事」などの声もありました。
【図2】 あなたは将来(未来)、やりたい仕事はありますか。(単数回答)
3.学校での学びは将来に役立つか
中高生が学校で学んでいることは、自分の将来(未来)に役立つか聞いたところ、「とてもそう思う」(18.3%)、「ややそう思う」(52.6%)をあわせると7割以上の子どもが、学校での学びは将来(未来)に役に立つと思っているという結果になりました。
【図3】 今、学校で学んでいることは、あなたの将来(未来)に役に立つと思いますか。(複数回答)
子どもに将来(未来)やりたい仕事を問うと、将来「○○になりたい!」と具体的な職業名があがってきますが、やりたい仕事は決まっていても、将来(未来)に夢を持てていないという子どもも少なくはないようです。
今回、全国の中高校生を対象に将来の夢とやりたい仕事を調査したところ、将来(未来)に夢が「ある」(47.8%)、「ない」(52.2%)という結果で、将来(未来)に夢を持っていないという中高生は半数を超えています。一方、将来(未来)やりたい仕事が「ある」(65.7%)という回答は6割を超え、具体的な職業名が明確になっていたり、具体的な職業名をあげていなくても、「人を笑顔にさせる仕事に就きたい」、「人のために役立つような仕事をしたい」、「得意の語学を生かし、世界中の人と交流をもつこと」、「自分が得意としたり、好きなことができる仕事」など、自分自身が仕事をする目的や意義が明確になっている中高生もいるようです。今、中学・高校で学んでいることについて、7割以上の子どもは「学校での学びは将来(未来)に役に立つ」と思っていることからも、学生時代は社会に出るまでの重要な準備期間のようです。
学生時代は同年代の多様なコミュニティを形成できる時期でもあります。その時期に、自分の好きなことや得意なこと、そしてやりたいことを見つけて、一人一人に自分らしい将来(未来)を描いてほしいものです。
【Vol.230】小中高生の保護者が体操服に求めること
2025.03.25 カンコーホームルーム 入学準備品の1つに「体操服」があります。体操服は、ジャージ上下(長袖ジャケット・長ズボン)、ハーフパンツ、半袖シャツなどのアイテムがあり、体育以外の学校生活でこれらのアイテムを着用する機会もあることから、制服と同様に学校着として位置付けられています。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、体操服にどのようなことを求めているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、子どもが体操服を着るシーン、体操服で気になること、体操服で重視することを調査しました。
【Vol.229】学校制服・体操服のリユースに関する意識
2025.02.25 カンコーホームルーム 卒業や成長で着られなくなった学校制服・体操服のリユース(再利用)があります。リユース商品の入手先は、知人・友人、学校のバザー・お譲り会、リユースショップ、インターネットなどの通信販売サイトなどのほか、SNSなどを使った個人間取引もあるようです。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校制服・体操服のリユースをどのように感じているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校制服・体操服のリユースについての印象や利用意向、環境に配慮した学校制服・体操服の印象について調査しました。
-
【Vol.228】学校教育でのデジタル端末利用の状況
2025.01.28 カンコーホームルーム 近年、学校教育のICT・デジタル化が進んでいます。その背景に、子どもたちが1人1台のデジタル端末(タブレット・ノートパソコン・クロームブック・iPadなど)を利用した授業があります。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、学校教育でのデジタル端末利用ついてどのように思っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、学校の授業におけるデジタル端末の利用状況と、デジタル端末を使った授業の評価とその理由について調査しました。 -
【Vol.227】2025年大阪・関西万博への関心度
2024.12.31 カンコーホームルーム 2025年、日本で大阪・関西万博が開催されます。万博は、世界中からたくさんの人やモノが集まる一大イベントで、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界各地から英知が集まる場として、世界的に注目されています。では、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者は、万博についてどのように思っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ保護者2,400人を対象に、万博の認知度と、子どもの来場意向について調査しました。 -
【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」
2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。