2017.09.26 カンコーホームルーム 【Vol.140】 「夏制服の困り事」
冷暖房が設置された学校が増えていますが、登下校中や冷暖房のない教室での授業中など、夏の暑さによって、授業に集中できなかったり、不快に感じたりしている中高生も多いようです。では、中高生は夏制服について、どのような事を困っているのでしょうか?今回は、夏の暑さによる不快感の有無や、夏制服着用時の不快感の有無、夏制服着用時に不快を感じた場面ついて調査しました。
調査概要
- 調査対象:中学・高校生の男女600人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2017年7月
1.夏の暑さによる不快感の有無
夏の暑さによって、授業に集中できなかったり、不快に感じたりすることが、「よくあった」(15.2%)と「たまにあった」(45.2%)を合わせると、約6割の中高生が暑さによる集中力欠如や不快感あったと回答しています。
2.夏制服着用時の不快感の有無
夏制服を着用している時に、暑さに困ったり不快に感じたりすることが、「よくあった」(45.0%)と「たまにあった」(37.5%)を合わせると、中高生の8割以上が夏制服着用時に不快を感じることがあると回答しています。
3.夏制服着用時に不快を感じた場面
夏制服着用時に中高生が不快を感じる場面は、「登校時」(71.6%)が最も多く、続いて、「下校時」(59.5%)といった学校外が多くあげられました。次に、「普段の授業」(36.7%)、「課外授業」(19.0%)などの学習時間や、「部活動」(15.3%)という正課外の時間がみられました。
4.夏制服の困り事
夏制服を着ていて困っている事は、制服の「通気性が悪く、蒸れる」(47.5%)、「汗臭くなる、臭いがする」(34.0%)、「汗が乾かない、汗ジミができる」(27.5%)といった制服の着用時の“汗”に関することが上位にあげられました。また、「洗濯後のシワ(アイロンが必要)」(16.8%)、「洗濯しても汚れや臭いが落ちない」(13.2%)などの洗濯・お手入れに関することへの困り事がみられました。
文部科学省が発表した平成29年度の公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況調査の結果によると、小中学校41.7%、高等学校49.6%と半数近い学校の教室に冷房が設置されているようです。
今回、全国の中学・高校生を対象に夏制服の困り事を調査したところ、夏の暑さによって、授業に集中できなかったり、不快に感じたりすることが「あった」という回答が約6割あり、夏の制服着用時に不快に感じたりすることが「あった」という回答は8割を超えました。中高生が夏制服を着ている時に、暑さに困ったり不快に感じたりする場面は、「登校時」(71.6%)、「下校時」(59.5%)、「普段の授業」(36.7%)、「課外授業」(19.0%)、「部活動」(15.3%)など、学校外が多くみられました。夏制服の困り事は、「通気性が悪く、蒸れる」(47.5%)、「汗臭くなる、臭いがする」(34.0%)、「汗が乾かない、汗ジミができる」(27.5%)、「洗濯後のシワ(アイロンが必要)」(16.8%)、「汚れが目立つ」(14.7%)、「下着が透ける」(13.5%)、「洗濯しても汚れや臭いが落ちない」(13.2%)など、着用時の不快感や見た目、洗濯・お手入れに関することへの困り事がみられました。
夏の学校内の環境は教室に冷房が設置されるなど快適になる一方で、登下校など学校外で困っている中高生は多いようです。学校内だけではなく、学校外でも快適に過ごせる夏制服が求められています。
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