2017.08.29 カンコーホームルーム 【Vol.139】 「夏制服の着用実態」

fig_137_illust.jpg

夏制服に長袖シャツを腕まくりして着ている中高生を見かけます。なぜ、中高生は暑い夏でも半袖ではなく長袖シャツを着ているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生を対象に、夏制服のタイプ、夏制服の半袖シャツの着用状況、夏場の気になる身だしなみについて調査しました。

調査概要

  • 調査対象:中学・高校生の男女600人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2017年7月

1.夏制服のタイプ

夏制服のタイプは、男子中高生では「カッターシャツで裾を中に入れるタイプ」(69.0%)が最も多く、次に「ポロシャツ」(16.3%)、「カッターシャツで裾を外に出すタイプ」(11.0%)の順で着用されていました。女子中高生は「ブラウス・シャツで裾を中に入れるタイプ」(49.7%)が約半数、「セーラー」(21.7%)、「ブラウス・シャツで裾を外に出すタイプ」(16.3%)、「ポロシャツ」(8.0%)が多いようです。

fig_139_01.jpg

【図1】 あなたの学校の夏服は、どのようなタイプですか。(単数回答)

2.半袖シャツの着用状況

夏制服の半袖シャツの着用状況は、男子中学生は「半袖シャツを着用している」(82.0%)という回答が8割を超えていますが、女子高校生は「半袖シャツを着用している」(56.7%)という回答が6割に満たない結果になりました。半袖シャツを着用している理由は、「暑いから。」(男子中学生)、「学校指定が半袖だから。」(女子中学生)、「汗が気になるから。」(男子高校生)という声が見られるのに対し、半袖シャツを着用していない理由は、「可愛くないから。」(女子中学生)、「ダサい。」(女子高校生)、「日焼けするから。」(女子高校生)、「腕を隠したい。」(女子高校生)、「教室はエアコンで寒い。」(女子高校生)などの回答がありました。

fig_139_02.jpg

【図2】 今年の夏、あなたは制服で半袖シャツを着用していますか。(単数回答)

fig_139_03.jpg

3.夏場の気になる身だしなみ

中高生の夏場に気になる身だしなみは、「汗臭い」(男子61.3%、女子57.3%)が男女共に最も多く、次に「汗による体のべとつき」(男子40.7%、女子45.0%)、「脇の下の汗ジミ」(男子27.0%、女子39.7%)など、『汗』に関することが上位にあげられました。また、男子に比べて女子のほうが夏場の身だしなみ気にする割合が多く、女子中高生は「汗によるシャツの透け(下着が透ける)」(33.7%)、「腕・脚・ワキ毛の処理」(33.3%)を気にするという回答が3割を超えました。

fig_139_04.jpg

【図3】 あなた自身や周囲の人を見て、特に夏場に気になる身だしなみはありますか。(複数回答)

近年、夏制服は、その種類・機能やカラーなど中高生の意識や着用状況に応じて変化しています。
今回、全国の中学・高校生を対象に夏制服の実態を調査したところ、中高生が着用している夏制服のタイプは、男女共に「カッターシャツで裾を中に入れるタイプ」(男子69.0%、女子49.7%)が最も多いという結果になりました。夏制服の半袖シャツの着用状況は、男子中学生は「半袖シャツを着用している」(82.0%)という回答が圧倒的に多いのに対し、女子中学生は「半袖シャツを着用していない」(28.0%)と女子高校生は「半袖シャツを着用していない」(43.3%)という回答が3~4割と、半袖を着ないで長袖シャツを着用しているという回答は3人に1人いるという結果になりました。その女子中高生が半袖シャツを着用していない理由は、「可愛くないから。」(女子中学生)、「ダサい。」(女子高校生)、「日焼けするから。」(女子高校生)、「腕を隠したい。」(女子高校生)、「教室はエアコンで寒い。」(女子高校生)など、見た目のファッション性や日焼け防止、エアコン対策などが見られました。また、中高生の夏場に気になる身だしなみとしては、1位「汗臭い」(男子61.3%、女子57.3%)、2位「汗による体のべとつき」(男子40.7%、女子45.0%)、3位「脇の下の汗ジミ」(男子27.0%、女子39.7%)、4位「汗によるシャツの透け(下着が透ける)」(男子14.3%、女子33.7%)を気にするという回答から、『汗』に関することと2位以下は全ての項目において女子は男子に比べて身だしなみを気にする割合が高いということからも、女子は夏制服への関心の高さがうかがえます。
夏場に長袖シャツを着ている中高生の声を聞くと、女子中高生は見た目の印象に加えて、身だしなみを気にする声も多く聞かれました。夏制服は、着ている本人の快適性に加えて、見た目や身だしなみの気になることを解決することも求められています。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.243】中高生が思う体操服に必要なこと

2026.04.28 カンコーホームルーム 学校生活の中で、生徒が日常的に身に着けるものとして、制服と並んで身近な存在となっているものが「体操服」です。体操服は、体育の授業だけでなく、部活動や学校行事の活動など、さまざまな場面で着用されています。では、生徒たちは体操服に対して、どのようなことを求めているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、体育の授業以外で、体操服を着るシーン、体操服を着ていて気になること、体操服で重視することについて調査しました。

【Vol.242】学校制服の役割

2026.03.31 カンコーホームルーム 春は、進学や進級をきっかけに新たな一歩を踏み出す季節です。多くの生徒にとって、毎日着る「制服」は、そんな学校生活を支える身近な存在です。制服には、同じ学校の仲間との一体感を生み出すだけでなく、安心して過ごすための環境づくりや、気持ちを切り替えるきっかけとしての役割もあります。では、実際に生徒たちは制服にどのような価値を感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,064人を対象に、着用制服のタイプ、制服着用時の安心感、制服のデザインによる学校生活への影響について調査しました。

  • 【Vol.241】今どきの卒業式事情

    2026.02.24 カンコーホームルーム 日本の卒業式では、制服の第二ボタンを贈るという風習があります。制服は生徒たちにとって、入学から卒業までの学校生活を共に過ごした思い出の詰まった存在です。その制服の第二ボタンをあげたり、もらったりするという風習は、日本特有の文化として長年親しまれてきました。では、現在の卒業式でも制服の第二ボタンは贈られているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、第二ボタンの風習の認知度、卒業式に生徒間で渡しているもの、卒業式の日に行っていることについて調査しました。
  • 【Vol.240】中高生の生成AIの利用実態

    2026.01.27 カンコーホームルーム 近年、GIGAスクール構想による1人1台端末の普及に加え、生成AI(ChatGPT、Google Geminiなど)の登場により、学校教育現場のデジタル化は新たなフェーズを迎えています。生成AIとは、文章、画像、動画、音声、アイデアなどを新たに生み出すことができる人工知能(AI)のことです。では、中学・高校生の生成AI利用は、現在どこまで進んでいるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、生成AIの利用経験や使用シーン、学校生活における生成AIの使用用途について調査しました。
  • 【Vol.239】高校生の「ジェンダーレス制服」に対する意識

    2025.12.30 カンコーホームルーム 近年、ジェンダーへの配慮や多様性の観点から、学校制服の在り方が変化しています。詰襟やセーラー服から男女共通デザインのブレザータイプに変更したり、女子制服にスラックススタイルを採用したりするなど、ジェンダーレス制服を導入する学校が増えています。では、ジェンダーレス制服について、現役の高校生はどのように考えているのでしょうか。今回は、全国の高校生1,000人を対象に、女子制服のスカート・スラックスの意向、男子制服のスカートスタイルの意向、学校制服の必要性について調査しました。