2017.03.28 カンコーホームルーム 【Vol.134】「女子高校生と制服」

長野県は、指定制服がある高校が他の県より少なく、公立高校の約4割が指定制服のない私服通学高校という全国でもめずらしい県です。しかし、実際は制服姿で通学している女子高校生は多く、その制服のデザインは様々です。その背景には、“自由制服を着るという文化”が定着しているようです。今回は、長野県の女子高校生の自由制服の着用頻度、自由制服を着る理由やデザイン嗜好について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:長野県の自由制服を着用している
         女子高校生72名
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2017年1~2月

1.自由制服の着用頻度

長野県の制服のない高校に通う女子高校生が、自由制服(指定制服ではないが制服に見える服装)を学校に着て行く頻度は、「毎日、着ている」(25.0%)、「週の半分より多い」(41.7%)を合わせると、自由制服をよく着る派は66.7%と多いという結果になりました。

【図1】あなたが自由制服を学校に着て行く頻度を教えてください。(単数回答) 

2.自由制服を着る理由

自由制服を着ている理由は、「女子高校生らしい」(44.4%)、「何を着るか悩まなくていい・コーディネイトが楽」 (44.4%)、「おしゃれ・かわいい」 (43.1%)、「今しか着られないから」(33.3%)という回答が多くみられました。

【図2】 あなたが自由制服を着ている理由を教えてください。(複数回答)

3.自由制服のデザイン嗜好

女子高校生が良いと思うデザインは、「今っぽい(トレンド感のある)デザイン」(36.1%)、「ベーシックなデザイン」(27.8%)、「ナチュラルなデザイン」(23.6%)、「きちんと感のあるデザイン」(22.2%)、「カジュアルなデザイン」(20.8%)、「シンプルなデザイン」(20.8%)というデザインが良いとされていました。

【図3】自由制服は、どんなデザインが良いですか。(複数回答)

私服通学高校の多い長野県ですが、制服に見える自由制服を通学服として選んで着ている女子高校生は多いようです。
今回、長野県の制服のない高校に通う女子高校生を対象にした調査では、自由制服を学校に着て行く頻度は、「毎日、着ている」(25.0%)、「週の半分より多い」(41.7%)を合わせた自由制服をよく着る派は7割近くいることがわかりました。自由制服を着ている理由は、「女子高校生らしい」(44.4%)、「何を着るか悩まなくていい・コーディネイトが楽」 (44.4%)、「おしゃれ・かわいい」 (43.1%)、「今しか着られないから」(33.3%)という回答が多く、制服スタイルは女子高校生に支持されています。そして、女子高校生が良いと思う自由制服のデザインは、「今っぽい(トレンド感のある)デザイン」(36.1%)、「ベーシックなデザイン」(27.8%)、「ナチュラルなデザイン」(23.6%)、「きちんと感のあるデザイン」(22.2%)、「カジュアルなデザイン」(20.8%)、「シンプルなデザイン」(20.8%)というデザインが好まれているようです。
学生時代にしか「制服」は着ることができません。今しか楽しめない制服ファッションだからこそ、かわいくておしゃれな制服にプラスして、着心地の良い学生らしい制服を着て、学校生活を充実してほしいものです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。