2016.12.27 カンコーホームルーム 【Vol.131】「6か国の高校生の国際交流の状況」

近年では、海外への修学旅行や留学・ホームステイなどで、日本の高校生が外国の文化や人と交流する機会が増えました。では、日本を訪れる外国の高校生も多いのでしょうか?今回は、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、中国の高校生を対象に旅行や留学などで行ったことのある国や行ってみたい国、友達になりたい国について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:日本、アメリカ、イギリス、
         オーストラリア、韓国、中国の高校生
         600人(各国100名)
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2016年8月

1.旅行や留学などで行ったことのある国

6か国の高校生が旅行や留学で行ったことのある国で多い国は、日本の高校生は「アメリカ」(19.0%)が多く、アメリカの高校生は「イギリス」(10.0%)、イギリスの高校生は「アメリカ」(31.0%)、オーストラリアの高校生は「イギリス」(19.0%)、韓国の高校生は「日本」(16.0%)、中国の高校生は「韓国」(17.0%)という結果になりました。日本の高校生は「アメリカ」に旅行や留学で行ったことがあるという回答が約2割で最も多いという結果になりました。

【図1】 あなたが、旅行や留学などで行ったことのある国はどこですか?(複数回答) 
※自国は除く

2.旅行や留学などで行ってみたい国

旅行や留学で行ってみたい国は、日本の高校生は「アメリカ」(49.0%)、「イギリス」(49.0%)、「オーストラリア」(47.0%)が多く、英語圏の国が多くなりました。また、日本に行ってみたいという国の高校生は、「イギリス」(67.0%)、「オーストラリア」(63.0%)が多いという結果になりました。

【図2】 あなたが、旅行や留学などで行ってみたい国はどこですか?(複数回答)
※自国を除く

3.友達になりたい国

どの国の人と友達になりたいですか?という質問に対しては、日本の高校生は「アメリカ」(59.0%)が多く、アメリカの高校生は「イギリス」(87.0%)、イギリスの高校生は「アメリカ」(84.0%)、オーストラリアの高校生は「イギリス」(88.0%)、韓国の高校生は「アメリカ」(59.0%)、中国の高校生は「イギリス」(55.0%)という結果になりました。

【図3】 あなたは、どの国の人と友達になりたいですか?(複数回答)
※自国を除く

グローバル化が進み、高校生も旅行や留学などで海外に行く機会が増え、世界に向けた関心が高まっています。
今回、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、中国の高校生を対象に、旅行や留学などで行ったことのある国や行ってみたい国、友達になりたい国について調査したところ、旅行や留学などで行ったことのある国では、日本の高校生は「アメリカ」(19.0%)が最も多く、次に「オーストラリア」(8.0%)、「イギリス」(7.0%)、「中国」(7.0%)、「韓国」(4.0%)という順になりました。一方、アメリカの高校生は「イギリス」(10.0%)、イギリスの高校生は「アメリカ」(31.0%)、オーストラリアの高校生は「イギリス」(19.0%)、韓国の高校生は「日本」(16.0%)、中国の高校生は「韓国」(17.0%)に行ったことがあると回答し、国によって行先国に違いがみられます。また、旅行や留学で行ってみたい国では、日本の高校生は「アメリカ」(49.0%)、「イギリス」(49.0%)、「オーストラリア」(47.0%)が多く、英語圏の国が多くなり、日本は、「イギリス」(67.0%)、「オーストラリア」(63.0%)の高校生から人気のようです。友達になりたい国は、日本の高校生は「アメリカ」(59.0%)が多く、アメリカの高校生は「イギリス」(87.0%)、イギリスの高校生は「アメリカ」(84.0%)、オーストラリアの高校生は「イギリス」(88.0%)、韓国の高校生は「アメリカ」(59.0%)、中国の高校生は「イギリス」(55.0%)という結果になり、アメリカとイギリスが人気です。そして、まだ行ったことのない国に対しても友達になりたいという回答が多くみられました。
この調査結果からみても、日本を含めた6か国の高校生は海外への関心は高いようです。それぞれの国の文化や人を自分自身の目や体験を通じて知ることで更に理解が深まります。子どもたちには、グローバル社会で活躍できるよう様々な知見を深めてほしいものです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。