2016.10.25 カンコーホームルーム 【Vol.129】「6か国の高校生の制服に関する意識」
世界に目を向けると、様々な国で学校制服が採用されています。制服のタイプは、日本でも多く見られるブレザータイプ以外にも、暑い国ではブラウスとスカート・ズボンを組み合わせたシンプルな制服や、民族衣装を取り入れた制服など、その国ならではスタイルがあります。では、学校制服について高校生はどのように思っているのでしょうか?今回は、日本、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国、中国の高校生に学校制服の必要性とその理由について調査しました。
調査概要
- 調査対象:日本、アメリカ、イギリス、 オーストラリア、韓国、中国の高校生 600人(各国100名)
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2016年8月
1.学校制服の好嫌度
6か国の高校生に、学校制服は好きですか?と質問をしたところ、日本の高校生は「好き」(22.0%)、「やや好き」(36.0%)を合わせると約6割の高校生が制服は好きと回答しています。学校制服が好きという回答が最も多かった国は、オーストラリアの「好き」(33.0%)、「やや好き」(33.0%)を合わせた66.0%でした。
2.学校制服の必要性
学校制服が「必要」という高校生は、中国(73.0%)が最も多く、7割を超えました。次に、韓国(63.0%)、日本(62.0%)、イギリス(54.0%)、オーストラリア(46.0%)の順で多くなりました。6か国の中で、学校制服が「不要」という回答が「必要」という回答を上回ったのは、アメリカ(61.0%)のみでした。
3.学校制服の必要性の理由
学校制服が「必要」と思う理由は、「制服に着替えると、学校に行くスイッチが入る」(日本の女子高校生)、「高校生という自覚が持てるから」(日本の男子高校生)、「自信をつけさせてくれる」(オーストラリアの女子高校生)など、制服を着ることでポジティブな気持ちへと気分の変化が起こることや、「いじめ防止になり、学校のいいイメージにつながる」(イギリスの女子高校生)、「服装による差別を防げる」(中国の男子高校生)、「教師たちが学校の敷地内と敷地外の両方で、生徒と、そうでない者を見分けることができるので、生徒の安全も守れる」(オーストラリアの女子高校生)など、いじめや差別が防止できることや防犯につながるなどのメリットが多く聞かれました。また、「不要」と思う理由としては、「私服のほうが楽」(日本の男子高校生)、「生徒が自分の好きな服を着られるべき」(アメリカの男子高校生)、「私服のほうが着心地がいい」(イギリスの女子高校生)、「見た目が非常に悪いため」(中国の女子高校生)など、私服と比べたときに着心地や見た目が悪いことや、自己表現できないというデメリットが聞かれました。
日本の高校では8割以上の学校で学校制服が採用されています。制服のタイプは、ブレザー、詰襟、セーラーなどのほか、スーツやイートン、ワンピースなどがバリエーションが豊富です。 今回、6か国の高校生の調査によると、日本は制服が「好き」(22.0%)、「やや好き」(36.0%)を合わせると約6割の高校生が制服は好きという結果になりました。日本以外の国でも、イギリス、オーストラリア、韓国、中国において半数以上の高校生が制服は好きと回答していることから、制服は様々な国で支持されているようです。また、学校制服が「必要」という回答は、中国(73.0%)、韓国(63.0%)、日本(62.0%)、イギリス(54.0%)、オーストラリア(46.0%)、アメリカ(15.0%)という結果となり、アジアで制服の必要性は高いということがわかりました。学校制服が「必要」と思う理由は、制服を着ることでポジティブな気持ちへと気分の変化が起こることや、いじめや差別が防止できることや防犯につながるなどのメリットが多く聞かれました。一方、「不要」と思う理由としては、私服と比べたときに着心地や見た目が悪いことや、自己表現できないというデメリットが聞かれました。いずれの国においても、高校生にとって、制服は毎日着る服だからこそ、着たときの着心地の良さや見た目の良さが求められているようです。
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