2016.08.30 カンコーホームルーム 【Vol.127】「学童保育の過ごし方」
学童保育(放課後児童クラブ)は、共働き家庭などで保護者が日中に家に居ない放課後や長期休暇など、小学生の子どもを預かる施設で、利用者は増加傾向にあります。では、学童保育に通う小学生は毎日どのように過ごしているのでしょうか。今回は、学童保育を利用する小学生の子どもを持つ母親を対象に、学童保育の利用状況や学童保育施設での子どもの過ごし方について調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の学童保育を利用する小学生の 子どもを持つ母親1,200人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2016年7月
1.学童保育の利用頻度
学童保育の利用頻度は、「週5回以上」(42.4%)、「週3~4回」(30.3%)が多く、学童保育を利用している子どもの多くは週の大半を学童保育で過ごしているという結果になりました。
2.学童保育での過ごし方
学童保育での子どもの過ごし方は、「友達と遊んでいる」(89.1%)が最も多く、次に、「宿題や勉強をしている」(50.6%)、「読書をしている」(24.0%)、「テレビやDVDを観ている」(15.9%)、「1人で遊んでいる」(14.6%)などがあげられました。また、子どもが何をして過ごしているのか「わからない」(3.8%)という回答も少数ですがみられました。
3.学童保育は楽しそうか
母親からみた学童保育に行く子どもの満足度は、「とても楽しそう」(36.5%)、「やや楽しそう」(46.2%)を合わせると8割以上が、学童保育に行くことが楽しそうと回答しています。一方で、「あまり楽しそうでない」(12.6%)、「楽しくなさそう」(4.8%)という回答もみられました。その理由は、「子どもが行きたがらないし、泣きながら帰ってくるから」、「上級生からのいじめがある」、「乱暴な子がいる」、「子どもが自由に遊べない」などの子ども間のトラブルや環境面があげられました。
小学生(1~3年生)が学童保育施設で過ごす時間は、小学校で過ごす時間よりも長いと言われていますが、学童保育での過ごし方は、施設・運営団体によって違いがあるようです。 今回、学童保育を利用する小学生の子どもを持つ母親を対象にした調査では、学童保育の利用頻度は、「週5回以上」(42.4%)、「週3~4回」(30.3%)を合わせると7割以上の小学生は週の大半を学童保育で過ごしているということがわかりました。学童保育での子どもの過ごし方は、「友達と遊んでいる」(89.1%)が最も多く、「宿題や勉強をしている」(50.6%)、「読書をしている」(24.0%)、「テレビやDVDを観ている」(15.9%)、「1人で遊んでいる」(14.6%)などがあげられました。学童保育での子どもは、「とても楽しそう」「やや楽しそう」を合わせると8割以上が、学童保育に行くことが楽しそうと回答している一方で、「あまり楽しそうでない」(12.6%)、「楽しくなさそう」(4.8%)という回答もみられ、学童保育に行くのを嫌がって泣いて帰って来ることや、上級生が下級生をいじめたり暴力を振るったりするなどの問題も発生していることから、学童保育の過ごし方に不安や不満を感じている母親も少なくないようです。 学童保育は、フルタイムで働く母親の増加とともに、今後も継続的に需要は高まることが予測されています。このような中、学童保育で子どもが楽しく有意義に過ごせて、母親が安心して子どもを預けることができることにより、子育てと仕事に取り組める環境づくりが社会的な課題となっています。
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