2016.07.26 カンコーホームルーム 【Vol.126】「小学生の習い事」

学校や家庭以外の学びの場として、塾や習い事があります。体力づくり、学力を伸ばす、豊かな心や感性を育むなど、子どもの個性や才能を伸ばすための塾や習い事は数多くあります。では、最近の小学生はどのような習い事をしているのでしょうか。今回は、小学生の子どもを持つ母親を対象に、習い事の有無や人気の習い事について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:全国の小学生の子どもを持つ母親
         1,200人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2016年7月

1.小学生の習い事の有無

全国の小学生の子どもを持つ母親に聞いたお子様の習い事の有無は、「塾や習い事をしている」(67.8%)、「塾や習い事をしていない」(32.3%)という結果となり、習い事している小学生は7割近くいるということがわかりました。

【図1】 あなたのお子様は、塾や習い事をしていますか?(単数回答)

2.小学生の習い事の内容

小学生の習い事は、1位「水泳」(38.4%)、2位「ピアノ・エレクトーン(音楽系)」(22.9%)、3位「英会話・英語」(20.9%)、4位「学習塾(国語・算数・理科など)」(20.3%)、5位「習字・硬筆」(15.4%)が人気でした。「その他」(12.0%)では、「バスケットボール」、「絵画」、「パソコン」、「チアリーディング」、「アイススケート」、「華道」、「茶道」、「ゴルフ」などがあげられました。

【図2】 お子様がしている塾や習い事の内容は?(複数回答)

3.小学生が習い事をしていない理由

一方、習い事していない小学生の理由は、子どもに習い事をさせる「時間がない」(38.2%)、「お金がない」(35.7%)という回答を合わせると時間の余裕や経済的な面から習い事を諦めているという回答は8割近くなります。次に、「子どもが行きたがらない」(34.9%)という回答が多く、子どもの意思で習い事をしていないという回答も3割を超えます。また、「学童保育施設内で塾や習い事ができるから」(2.6%)という回答も少数ですがみられました。

【図3】 あなたのお子様が、塾や習い事をしていない理由は?(複数回答)

小学生の習い事には、運動系や学習系や芸術系など様々あります。将来、受験や就職に役立つ英語や国語・算数・理科などの学習系は根強い人気ですが、全身の手足を動かすことでバランスの良い丈夫な体をつくる水泳は、小学生の習い事の新定番となっているようです。
今回、全国の小学生の子どもを持つ母親を対象にした調査では、「塾や習い事をしている」(67.8%)という小学生は7割近くいるということがわかりました。その小学生が取り組んでいる習い事は、「水泳」(38.4%)、「ピアノ・エレクトーン(音楽系)」(22.9%)、「英会話・英語」(20.9%)など、運動・芸術・学習系が人気トップ3でした。小学生が習い事していない理由は、「時間がない」(38.2%)、「お金がない」(35.7%)、「子どもが行きたがらない」(34.9%)という回答が多くみられました。また、「学童保育施設内で塾や習い事ができるから」(2.6%)という回答も少数あり、“学童保育”という新しい学びの場所も登場しているようです。
共働き世帯や核家族が増えている中で、子どもを塾や習い事に連れて行く時間がない(日中仕事で時間がない)という保護者の声も聞かれます。しかし、子どもの好きなことや、子どもの才能や学力を伸ばしてあげたいと思う気持ちは、どの保護者も同じです。子どもが保護者や家庭状況に左右されるのではなく、いろいろなことにチャレンジできる教育サポートが求められています。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

fig_225_illust.jpg

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

fig_224_illust.jpg

【Vol.224】学校行事の変化と意識

2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。

  • fig_223_illust.jpg

    【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • fig_222_illust.jpg

    【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。
  • fig_221_illust.jpg

    【Vol.221】小学校の制服の有無

    2024.06.25 カンコーホームルーム 文部科学省の「令和5年度学校基本調査(確定値)」によると、小学校は全国に18,980校(私立244校、公立18,669校、国立67校)があります。そのうち制服を採用している小学校は私立校が多い印象から、全国的に制服のある小学校は少ないと思われているようです。では、小学校の制服(標準服を含む)の着用率はどのような状況でしょうか?今回は、全国の中学1年生の保護者を対象に、お子様の通っていた小学校での制服の有無、地域別の状況、小学校の制服の必要有無の理由について調査しました。