2016.02.23 カンコーホームルーム 【Vol.121】「女子中高生の靴下事情」
ルーズソックス(1990年代)、紺色のハイソックス(2000年代)と長い丈の靴下の流行が続いていましたが、ここ数年は、ショートソックスに近い短め丈の靴下が人気となったり、冬はタイツを組み合わせるなど、女子中高生の足元(靴下)に変化がみられます。今回は、全国の中学・高校生の女子を対象に、冬制服の靴下のトレンドを調査しました。
調査概要
- 調査対象:中学・高校生の女子2,500人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2015年1月
1.冬制服の靴下(全体)
冬の女子中学・高校生の制服の足元(靴下)は、ふくらはぎ丈の「レギュラーソックス」(37.5%)が最も多く、次に、ひざ下丈の「ハイソックス」(29.0%)、「タイツ」(17.0%)、足首より上の丈の「ショートソックス」(13.1%)、くるぶしまでの短い丈の「スニーカーソックス」(2.2%)の順で多いという結果になりました。
2.冬制服の靴下(地域別、制服タイプ別)
地域別では、北海道は「ハイソックス」(40.0%)と「タイツ」(40.0%)の両方が多く、東北は「タイツ」(40.7%)が最も多く、九州・沖縄は「レギュラーソックス」(45.1%)の着用が全体に比べて多くみられます。また、制服のタイプ別では、セーラーは「レギュラーソックス」(42.0%)、ブレザーは「ハイソックス」(38.0%)との組み合わせが多いという結果になりました。
3.学校で流行っている制服のアレンジ
女子中学・高校生の間で、学校で流行っている制服のアレンジは、「スカート丈を短くする」(32.2%)が最も多く、次に、「スカートの下にジャージを履く」(8.0%)、「大きいサイズのニットを着る」(7.3%)、「学校指定外のものを身につける」(5.7%)、「ネクタイ・リボンをずり下げる」(5.1%)という結果になりました。「ルーズソックスを履く」(0.3%)という回答はほとんどみられず、学校で流行っている制服のアレンジは「特にない」(55.1%)という回答も多くみられました。
ルーズソックスは制服のスカートを短くして履くことで、「脚が長く見える」、「太ももが細く見える」と言われて、女子中高生の間で大流行しましたが、ルーズソックスを校則で禁止する学校が増えてからは、紺色のハイソックスが主流となり、「清楚に見える」、「脚が細く見える」などの理由から、紺ソ(紺ハイ)ブームを築きました。今回の女子中学・高校生対象に調査した学校制服の靴下事情では、冬制服の足元(靴下)は、ふくらはぎ丈の「レギュラーソックス」(37.5%)が最も多く、短め丈が多いという結果になりました。靴下丈を地域別でみると、「レギュラーソックス」(九州・沖縄45.1%、中国・四国43.2%)は西日本が多く、「ハイソックス」(近畿40.9%、北海道40.0%、関東39.3%)は関西より北の地域、「タイツ」(東北40.7%、北海道40.0%)は東日本で多いという地域傾向がありました。制服のタイプ別で靴下丈では、セーラーは「レギュラーソックス」(42.0%)、ブレザーは「ハイソックス」(38.0%)との組み合わせが多くみられました。また、学校で流行っている制服のアレンジは、「スカート丈を短くする」(32.2%)が3割程度であり、学校で流行っている制服のアレンジは「特にない」(55.1%)という回答が半数以上あることから、制服の着崩しをしている女子中高生は少ないようです。靴下は、校則で色や丈の長さを指定されている場合もありますが、女子中高生にとっては、学校制服と組み合わせるファッションアイテムとして、制服のトレンドとともに変化しているようです。
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