2015.11.24 カンコーホームルーム 【Vol.118】「制服の洗濯・お手入れの方法(2)」
洗濯絵表示が来年(2016年)12月1日から、右図のような記号に変更になることをご存知でしょうか?洗濯絵表示には、衣類の適切な洗い方や干し方、アイロンのあて方などの情報を記載されていて、この洗濯方法を守ることが衣類を長持ちさせることにつながります。しかし、どんなに適切な洗い方をしても、衣類に付着した汚れは長時間放置すると、化学変化を起こして落ち難くなります。そこで今回は、小学・中学・高校生のいずれかの子どもを持つ親を対象に、制服の洗濯・クリーニングの頻度を調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの 子どもを持つ親1,235人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2015年5月
1.制服の洗濯・クリーニングの頻度
制服(冬物)を洗濯・クリーニングする頻度は、ジャケットは「2~3ヵ月に1回程度」(32.2%)が最も多く、次に「半年に1回程度」(29.7%)という回答が多くなります。スラックスは「2~3ヵ月に1回程度」(27.1%)、スカートは「2~3ヵ月に1回程度」(31.1%)と「半年に1回程度」(31.1%)が同数で多くなり、1ヵ月以上、制服の洗濯・クリーニングを行わない家庭が多いという結果になりました。
2.上着(ジャケット)の洗濯・お手入れの方法
上着(ジャケット)の主な洗濯・お手入れの方法は、小中高校生の全体では「クリーニング店に持って行っている」(51.9%)が最も多く、次に「家庭の<洗濯機>で洗っている」(35.9%)が多くなります。小学生では、「家庭の<洗濯機>で洗っている」(79.0%)が約8割と圧倒的に多く、家庭で洗濯できる制服が浸透している状況がうかがえます。一方、中学生は「クリーニング店に持って行っている」(49.8%)、高校生は「クリーニング店に持って行っている」(61.7%)が多いという結果になりました。
3.スラックス・スカートの洗濯・お手入れの方法
スラックス・スカートの主な洗濯・お手入れの方法は、小中高校生の全体では「クリーニング店に持って行っている」(45.5%)が最も多く、次に「家庭の<洗濯機>で洗っている」(39.8%)が多くなります。小学生では、「家庭の<洗濯機>で洗っている」(79.0%)が約8割と多く、中学生は「クリーニング店に持って行っている」(46.6%)、高校生は「クリーニング店に持って行っている」(50.6%)が多いという結果になり、中学・高校生のスラックス・スカートは家庭で洗濯をする人よりも、クリーニング店に持って行く人のほうが多いことがわかりました。
洗濯は日常生活に欠かせない基礎知識として、学校の家庭科授業などでも教えられています。その洗濯方法に関する洗濯絵表示が、家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程改正により、これまで使われてきた日本独自の記号はなくなり、国際標準化機構(ISO)が定める国際規格に合わせた記号に一新されます。今回、小中高校生の子どもを持つ親を対象とした調査では、制服(冬物)を洗濯・クリーニングする頻度は「2~3ヵ月に1回程度」(ジャケット32.2%、スラックス27.1%、スカート31.1%)が最も多く、「半年に1回程度」と「半年に1回以下」を合わせると、1ヵ月以上、制服の洗濯・クリーニングをしないという回答が5~7割を占めました。また、上着(ジャケット)の主な洗濯・お手入れの方法については、小学生は「家庭の<洗濯機>で洗っている」(79.0%)が約8割と圧倒的に多くなるのに対し、中学生は「クリーニング店に持って行っている」(49.8%)、高校生は「クリーニング店に持って行っている」(61.7%)が多いという結果になりました。スラックス・スカートの主な洗濯・お手入れの方法は、小学生は「家庭の<洗濯機>で洗っている」(79.0%)が、中学生は「クリーニング店に持って行っている」(46.6%)、高校生は「クリーニング店に持って行っている」(50.6%)が多いという結果になり、上着(ジャケット)に比べて、スラックス・スカートは家庭で洗濯をするという回答がやや多くなりました。毎日着ている制服ですが、年間の洗濯頻度を調べてみると、制服(冬物のジャケット・スラックス・スカート)を洗濯・クリーニングを1ヵ月以上しないという人は半数以上と多く、中学・高校生ではクリーニング店に持って行く人の割合が多いことがわかりました。制服は洗濯絵表示に準じた適切なお手入れと、こまめに洗って汚れを落とすことが長持ちさせるポイントになります。洗濯絵表示は見慣れないもので、知識や説明などがないと理解は難しいと思われますが、記号の意味を正しく理解して、大切な制服を長持ちさせていただきたいものです。
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