2015.10.27 カンコーホームルーム 【Vol.117】「制服の洗濯・お手入れの方法」

大切な制服を長くキレイに着ていただくためには、普段の洗濯・お手入れが欠かせません。特に、制服の洗濯・クリーニングを行う際には、洗濯絵表示※を確認して正しい洗濯を行うことが重要となりますが、どれくらいの方が洗濯絵表示を確認して正しい洗濯を行っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生のいずれかの子どもを持つ親を対象に、制服の洗濯・お手入れの方法や困っていることなど調査しました。


※洗濯絵表示は、衣類の内側に縫い付けられている小さな
タグで、洗い方や干し方、アイロンのあて方などの適切な
取り扱い方法が記入されています

調査概要

  • 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの
         子どもを持つ親1,235人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2015年5月

1.制服の洗濯絵表示の確認

制服を洗濯・クリーニングする前に、洗濯絵表示を確認していますか?という質問に対して、制服を初めて洗う時に、「初回のみ、確認した」(55.5%)という回答は半数以上で、「毎回、確認している」(14.3%)をあわせると約7割が制服の絵表示を確認しているという結果になりました。

【図1】 制服(冬物上下)を洗濯・クリーニングする前に、
洗濯絵表示を確認していますか?(単数回答)

2.制服の洗濯・お手入れのタイミング

制服を洗濯・クリーニングを行うタイミングは、「衣替えのとき」(65.7%)と「学期末や長期休暇のとき」(57.5%)が多く、長い休みなどで子どもが制服を着なくなる時がタイミングとしてあげられました。また、制服の「汚れが気になったとき」(30.6%)、「ニオイが気になったとき」(12.6%)など、汚れ・ニオイなどが気になったときに不定期に洗濯・クリーニングを行っているという回答もありました。

【図2】 制服(冬物上下)を洗濯・クリーニングを行うタイミングは、
どのようなときですか?(複数回答)

3.制服の洗濯・クリーニングで困っていること

制服の洗濯・クリーニングで困っていることは、「子どもが毎日着ているため、なかなか洗えない」(58.9%)が最も多く、次に、「クリーニング代がかかる」(34.2%)、「クリーニング店に持って行くのが面倒」(22.3%)といったクリーニングに関することが多くあげられました。また、洗濯後に困っている内容として、「型崩れ」(17.2%)、「プリーツがとれる」(12.5%)、「生地が縮む・傷む」(10.0%)、「シワがよる」(8.0%)などの制服の劣化や、家庭洗濯した際に「乾きが遅い(翌日の通学までに乾かない)」(6.4%)なども困っている内容としてあげられました。

【図3】 制服(冬物上下)の洗濯・クリーニングでお困りのことは、
どのようなことですか?(複数回答)

制服には様々な種類があり、生地や混率、縫製方法などによって、洗濯・お手入れ方法は異なります。その方法を知るために重要な情報が、洗濯絵表示となるのですが、この洗濯絵表示を確認しないで洗濯をして、大切な制服を傷めてしまう方も少なくないようです。
今回の調査では、制服のある学校に通う小中高校生の子どもを持つ親の約7割が、制服の洗濯・クリーニングをする前に、洗濯絵表示を「初回のみ、確認した」(55.5%)、「毎回、確認している」(14.3%)と回答していましたが、残りの約3割は「全く確認していない」(30.1%)という状況であることがわかりました。制服の洗濯・クリーニングを行うタイミングとしては、「衣替えのとき」(65.7%)、「学期末や長期休暇のとき」(57.5%)、「汚れが気になったとき」(30.6%)という回答が多く、制服の洗濯・クリーニングで困っていることは、「子どもが毎日着ているため、なかなか洗えない」(58.9%)という回答が約6割で最も多くなり、長い休みなどで子どもが制服を着なくなる時以外にも、制服は日常的に汚れたら小まめに洗ってキレイな状態にしておきたいという気持ちがうかがえました。また、家庭洗濯での失敗は、「型崩れ」(17.2%)、「プリーツがとれる」(12.5%)、「生地が縮む・傷む」(10.0%)、「シワがよる」(8.0%)などの取り扱いを誤った洗濯方法が原因と思われるケースが多くみられました。
最近の制服は家庭で水洗いできる種類も増えていますが、家庭で手軽に洗濯ができるようになった反面、洗濯方法などの取り扱いを誤ってしまって、生地が縮んだり、色合いや形が変わってしまったりするなどのトラブルも発生しています。洗濯で失敗をしないためにも、必ず洗濯絵表示を確認することを心がけていただきたいものです。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.226】学校行事と「学校制服の必要性」

2024.11.26 カンコーホームルーム 学校行事において卒業式・入学式は学校生活の節目となり、保護者が参加する学校行事の1つです。そして、保護者は母親や父親のどちらか1人だけが参加するのでなく、両親が揃って式典に出席したり、祖父母や兄弟姉妹、親戚が参加したりするケースもみられます。では、中学・高校の卒業式・入学式の保護者の出席者はどのような状況でしょうか?今回は、中学・高校に勤務する教師800人を対象に、卒業式・入学式の出席者の状況、学校制服があるとよいときについて調査しました。

【Vol.225】学校制服の購入方法の変化

2024.10.29 カンコーホームルーム 新入学準備として制服購入を検討し始める時期になりました。制服の購入方法は、生徒と保護者が学校や販売店などに赴いて、採寸・試着を行う方法が一般的でした。しかし、ここ数年は、インターネットの普及やデジタル化が浸透し、人工知能(AI)技術の発達も加わり、学校制服の採寸や買い方が変化しています。では、最近の制服はどのように購入されているのでしょうか?今回は、中学・高校生の子どもを持つ親1,200人を対象に、デジタル採寸※の認知・利用意向、制服の試着・採寸の必要性、新入学時の制服購入場所の利用意向について調査しました。

  • 【Vol.224】学校行事の変化と意識

    2024.09.24 カンコーホームルーム 二学期は、文化祭や運動会・体育祭、遠足・校外学習、職場体験、修学旅行などの学校行事を予定している学校も多いようです。現在、学校では、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2023年5月8日から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行して1年以上が経過し、学校行事も平常通り行われることが増えています。では、学校行事はコロナ禍※以前と変わらずに行われているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生の子どもを持つ親と小学・中学・高校の教師をあわせた3,000人を対象に、学校行事の変化、コロナ禍のときに中止や自粛になった学校行事、大切だと思う学校行事について調査しました。
  • 【Vol.223】親が思う子どもの夏休みの必要性

    2024.08.27 カンコーホームルーム 8月下旬になると長い夏休みが終わって、通学する子どもの姿を目にするようになります。学校の夏休みは、地域や学校によって開始時期や終了時期、日数には違いがありますが、30日~40日程度の長い期間を夏休みとしている学校が多いようです。では、小中高生の子どもを持つ親は夏休みについて、どのように思っているのでしょうか?今回は、夏休みに入る7月に小学・中学・高校生の子どもを持つ親を対象に、夏休みの必要性とその理由、子どもの夏休みの予定を調査しました。
  • 【Vol.222】制服の成長機能の利用状況

    2024.07.30 カンコーホームルーム 小学校高学年から中学校の期間は、子どもの「成長期」にあたり成長が著しい時期でもあります。このことから中学校の入学時に着ていた制服を秋になって着ようとしたら、小さくなっていて(子どもが成長して大きくなって)着られなくなったということもあるようです。そのようなサイズアウトを少なくするために、成長を予測して入学時には少し大きめの制服を購入したり、『成長機能』※が備わった制服を選んだりするなどの対策があります。では、『成長機能』が付いた制服を利用している中学生はどれほどいるのでしょうか?今回は、高校1年生の子どもを持つ保護者に、中学校でお子様が着用していた制服のタイプ、制服の成長機能の有無と内容、中学校での成長機能の使用状況について調査しました。 ※成長機能とは、成長に対応してサイズアップができる制服の仕様・機能です。