2015.08.25 カンコーホームルーム 【Vol.115】「子どもの将来の夢」
将来に夢や目標を持つことは、子どもの”生きる力“を育みます。では、親は子どもの将来についてどのような考えを持っているのでしょうか?今回は、小学・中学・高校生のいずれかの子どもを持つ親を対象に、子どもとの夢の共有や将来どのような大人に育ってほしいと思っているのか調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の小中高校生のいずれかの
子どもを持つ親1,800人 - 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2015年5月
1.子どもとの夢の共有
小中高校生の子どもを持つ親が、自分の子どもと将来の夢について話をする機会は、「ある」(76.5%)、「ない」(23.5%)という結果となり、子どもの将来の夢について話をしている親子は多いようです。
2.子どもの夢の有無
子どもの将来の夢の有無について、小中高校生の子どもを持つ親の全体の回答は「持っている」(53.1%)、「持っていない」(13.6%)、「わからない」(33.4%)という結果になりました。学校別では、小学生は「持っている」(57.2%)、中学生は「持っている」(50.0%)、高校生は「持っている」(52.0%)となり、中学生は小学生・高校生に比べて将来に夢を持っている子どもが少なくなり、中学生の子どもは将来に夢を「持っていない」(18.0%)という回答が2割近くなりました。性別でみると、男子は将来に夢を「持っている」(47.1%)という回答が半数を下回り、女子は将来に夢を「持っている」(59.0%)という回答が多くなります。
3.子どもの将来意向
自分の子どもにどのような大人に育ってほしいかという質問に対しては、小中高校生の子どもを持つ親の全体では「思いやりの心を持った優しい人」(79.9%)が最も多く、次に全体では「コミュニケーション能力の高い人」(59.9%)という回答が多くなりました。学校別では、子どもが高校生の場合、「社会に貢献できる人」(46.0%)、「仕事や職場キャリアで活躍する人」(31.2%)といった社会や職業で貢献・活躍できる大人になってほしいという回答が小学生・中学生に比べて多くなります。
進路選択に必要なことは、まず自分自身の将来の夢を見つけて、その夢を実現するために目標を定めることです。このことからも、小学校・中学校の総合学習や高校の進路指導カリキュラムなどで、『自分の将来の夢』について考えるキャリア教育が広がっています。
今回の調査では、小中高校生の子どもを持つ親が自分の子どもと将来の夢についての話をする機会は、「ある」(76.5%)、「ない」(23.5%)という結果となり、将来の夢について共有している親子が多いという結果となりました。しかし、子どもの将来の夢の有無については、小中高校生の子どもを持つ親の全体では将来に夢を「持っている」(53.1%)という回答は約半数に止まりました。将来の夢の有無について、学校別にみると、小学生は「持っている」(57.2%)、中学生は「持っている」(50.0%)、高校生は「持っている」(52.0%)となり、中学生は小学生・高校生に比べて将来に夢を持っている子どもが少なくなり、さらに、性別でみると、男子は将来に夢を「持っている」(47.1%)という回答が半数を下回り、『自分の将来の夢』を持てない状態であるようです。子どもの将来意向については、自分の子どもにどのような大人に育ってほしいか尋ねたところ、全体では「思いやりの心を持った優しい人」(79.9%)が最も多く、次に全体では「コミュニケーション能力の高い人」(59.9%)が多くなり、社会性や他者へのいたわりのなどの豊かな心を持って他者と協働できる大人に育ってほしいという回答が多くなりました。高校生については、「社会に貢献できる人」(46.0%)、「仕事や職場キャリアで活躍する人」(31.2%)といった回答が小学生・中学生に比べて増え、高校生になると社会や進路選択や職業への意識が高まるようです。
先の見えない時代、将来への明るいビジョンが持てない子どもが増えていますが、人は夢や目標を持つことで、その実現に向けて主体的かつ積極的に行動することができるようになります。子どもが将来に対して夢を持ち、その夢に向かって一人一人が挑戦することができる機会づくりが求められています。
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