2015.02.24 カンコーホームルーム 【Vol.109】「体育の授業の好き嫌い」

授業教科の好き嫌いというのは、個人の得手不得手によるところが大きいですが、「体育」に関しては、男子生徒に比べて女子生徒の体育嫌いが多いようです。では、どれくらの生徒が体育の授業が好き、または、嫌いなのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生を対象に、体育の授業の好嫌度とその理由について調査しました。

調査概要

  • 調査対象:中学・高校生の男女5,000人
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 実施時期:2015年1月

1.体育の授業の好嫌度(全体)

中学・高校生に体育の授業の好きか嫌いかを聞いたところ、「とても好き」(20.0%)と「まあ好き」(35.4%)をあわせると5割超が体育の授業が好きと回答しています。

【図1】あなたは体育の授業は、好きですか?(単数回答)

2.体育の授業の好嫌度(性別×学校別)

体育の授業の好嫌度について、性別×学校別に見ると、体育の授業が「とても好き」という回答は「全体」(20.0%)に対し、「男子中学生」(27.6%)、「男子高校生」(25.5%)と多くなり、「女子中学生」(14.8%)、「女子高校生」(12.9%)は少なくなります。また、「とても嫌い」と「やや嫌い」をあわせると、女子中学生・高校生の約3割が体育の授業を嫌いと回答していることからも、男子に比べて女子の体育嫌いが目立ちます。

【図2】あなたは体育の授業は、好きですか?(複数回答)

3.体育が好き・嫌いな理由

体育の授業が好きな理由は、「スポーツが得意だから。」(男子高校2年生)、「いろいろな種類の競技が体験できる。」(男子高校2年生)といった競技スポーツとして楽しさを感じる声や、「気分が爽やかになるから。」(男子高校1年生)、「ストレス発散とダイエット。」(女子中学3年生)など、心身の健康につながるという回答も多くありました。一方、体育の授業が嫌いな理由としては、「運動が苦手だから。」(女子中学2年生)、「水泳やテニスは好きだが、走るのは大嫌い。」(女子高校1年生)、「球技が苦手だから。」(女子高校3年生)」といった苦手意識を持つ声が多く、また、「体操服がダサい。(女子高校1年生)、「着替えるのが面倒。」(女子高校1年生)など、体操服への不満などから体育の授業を嫌いになっている声もありました。

【図3】その理由を教えてください。(自由回答)

子どもの体力・運動能力は、全体的には低下傾向に歯止めがかかってきていると言われていますが、子ども一人ひとりの個性があるように、子どもによって運動が「できる」「できない」や、「好き」「嫌い」があるようです。
今回の調査では、全国の中学・高校生の男女を対象に体育の授業の好嫌度について尋ねたところ、「とても好き」(20.0%)と「まあ好き」(35.4%)をあわせると中高生の5割超が体育の授業が好きと回答しています。しかし、性別×学校別に見ると、体育の授業が「とても好き」という回答は、「男子中学生」(27.6%)、「男子高校生」(25.5%)と全体平均より多くなるのに対し、「女子中学生」(14.8%)、「女子高校生」(12.9%)と少なくなります。女子中高生については、「とても嫌い」と「やや嫌い」をあわせると、約3割が体育の授業を嫌いと回答していることから、男子に比べて女子の体育嫌いが目立つ結果となりました。体育の授業が好きな理由は、「体を動かすのが好き」、「スポーツが得意」、「いろいろな種類の競技が体験できる」といった競技スポーツとして楽しさや、「気分が爽やかになる」、「ストレス発散とダイエット」、「健康に良い」、「楽しい」など、心身の健康につながるというポジティブな声が多くありました。一方で、体育の授業が嫌いな理由としては、「運動が苦手」、「水泳やテニスは好きだが、走るのは大嫌い」、「球技が苦手」といった運動が苦手、苦手な種目があるという声があり、また、「体操服がダサい」、「着替えるのが面倒」、「かっこ悪い」など、体操服のデザインや着替えなどへの不満などから体育の授業を嫌いという声もありました。
子どもが運動・スポーツに触れる機会は、学校の体育の授業やクラブ部活動、スポーツ少年団などがありますが、体育の授業での苦手意識や体操服への不満から運動・スポーツが嫌いになっている子どもも少なくないようです。体育の授業は、運動嫌いや運動習慣が身に付いていない子どもが運動・スポーツに親しめる場としての工夫が求められています。

pdf_b.png 当サイトのPDFをご覧にいただくには、最新のAdobe Readerが必要です。こちらのバナーよりご用意ください。

【Vol.242】学校制服の役割

2026.03.31 カンコーホームルーム 春は、進学や進級をきっかけに新たな一歩を踏み出す季節です。多くの生徒にとって、毎日着る「制服」は、そんな学校生活を支える身近な存在です。制服には、同じ学校の仲間との一体感を生み出すだけでなく、安心して過ごすための環境づくりや、気持ちを切り替えるきっかけとしての役割もあります。では、実際に生徒たちは制服にどのような価値を感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,064人を対象に、着用制服のタイプ、制服着用時の安心感、制服のデザインによる学校生活への影響について調査しました。

【Vol.241】今どきの卒業式事情

2026.02.24 カンコーホームルーム 日本の卒業式では、制服の第二ボタンを贈るという風習があります。制服は生徒たちにとって、入学から卒業までの学校生活を共に過ごした思い出の詰まった存在です。その制服の第二ボタンをあげたり、もらったりするという風習は、日本特有の文化として長年親しまれてきました。では、現在の卒業式でも制服の第二ボタンは贈られているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、第二ボタンの風習の認知度、卒業式に生徒間で渡しているもの、卒業式の日に行っていることについて調査しました。

  • 【Vol.240】中高生の生成AIの利用実態

    2026.01.27 カンコーホームルーム 近年、GIGAスクール構想による1人1台端末の普及に加え、生成AI(ChatGPT、Google Geminiなど)の登場により、学校教育現場のデジタル化は新たなフェーズを迎えています。生成AIとは、文章、画像、動画、音声、アイデアなどを新たに生み出すことができる人工知能(AI)のことです。では、中学・高校生の生成AI利用は、現在どこまで進んでいるのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生1,200人を対象に、生成AIの利用経験や使用シーン、学校生活における生成AIの使用用途について調査しました。
  • 【Vol.239】高校生の「ジェンダーレス制服」に対する意識

    2025.12.30 カンコーホームルーム 近年、ジェンダーへの配慮や多様性の観点から、学校制服の在り方が変化しています。詰襟やセーラー服から男女共通デザインのブレザータイプに変更したり、女子制服にスラックススタイルを採用したりするなど、ジェンダーレス制服を導入する学校が増えています。では、ジェンダーレス制服について、現役の高校生はどのように考えているのでしょうか。今回は、全国の高校生1,000人を対象に、女子制服のスカート・スラックスの意向、男子制服のスカートスタイルの意向、学校制服の必要性について調査しました。
  • 【Vol.238】学校教育現場の課題

    2025.11.25 カンコーホームルーム 学校は、子どもたちの未来を育むための学びの場です。現代の学校教育現場では、社会環境の急激な変化に伴い、知識や技能に加えて、社会性や心身の発達を促す総合的な教育活動を担う「教師」の役割が、以前にも増して重要になっています。では、学校教育現場の課題について、教員自身はどのように感じているのでしょうか?今回は、全国の中学・高校の教員1,400人を対象に、教師の仕事へのやりがいと大変さ、教師の仕事の負担や困り事の内容、学校教育現場の課題について調査しました。