2014.10.28 カンコーホームルーム 【Vol.105】「高校生の制服に関する意識調査」
文部科学省の平成26年度学校基本調査(速報値)によると、全国には現在4,963校の高等学校があります。その高校の多くが制服を採用していますが、制服の種類・デザイン・色は学校によって違いがあり、学校毎の個性を出すために学校独自のオリジナル制服を採用する傾向が見られます。では、高校生は高校の制服について、どのように感じているのでしょうか?今回は高校生の制服に対する関心や着用シーンについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の高校生の男女2,000人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2014年7月
1.進学・受験時の制服への関心度
高校への進学・受験の際、制服が気になるという回答は、男子高校生は「とても気になった」(2.2%)、「少し気になった」(15.2%)に対し、女子高校生は「とても気になった」(17.0%)、「少し気になった」(40.3%)と多く、女子高校生は男子高校生に比べて制服を気にする割合が高くなります。
2.制服の好意度
現在、通っている高校の制服については、「とても好き」(男子高校生3.2%、女子高校生14.2%)、「まあ好き」(男子高校生75.5%、女子高校生63.4%)をあわせると、約8割が自分の高校の制服が好きと回答しています。
3.制服の着用シーン
普段の学校生活以外で、高校生が制服を着用する場面は、「修学旅行」(57.5%)、「部活動(部活動での休日通学・遠征・発表会等)」(49.8%)、「校外学習」(44.9%)といった学校関連行事の他、「冠婚葬祭」(39.7%)、「塾などの習い事」(10.6%)、「ボランティア活動」(9.3%)など、学校外で制服を着用する場面も見られます。
制服は、学校の創立記念などの周年行事や学科の新設・改編などを契機にモデルチェンジを行うケースがあり、制服を一新することにより、学校のイメージや生徒の気持ちや行動にも変化が現れると言われています。今回の調査では、高校生の制服に対する意識を調べたところ、高校への進学・受験の際に「制服が気になった」という男子高校生は約2割であったのに対し、女子高校生は約6割と多くなり、女子高校生の制服への関心は男子高校生に比べて高いという結果となりました。現在、通っている高校の制服については、「とても好き」と「まあ好き」をあわせると、男女共に約8割が自分の高校の制服が好きと回答していることから、自分の高校の制服を気に入っている生徒は男女共に多いようです。また、制服を着用する場面は、「修学旅行」、「部活動(部活動での休日通学・遠征・発表会等)」、「校外学習」といった学校関連行事の他、「冠婚葬祭」、「塾などの習い事」、「ボランティア活動」など、学校内・通学時以外での制服の着用機会も多いことから、高校生の制服への関心は高く、制服は学校を視覚で示す指標になっているようです。
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