2014.09.30 カンコーホームルーム 【Vol.104】「通学方法に関する調査(2)」

昨今、登下校中に子どもが巻き込まれる交通事故や犯罪事件が社会問題になっています。学校では子ども達を守るために登下校時における様々な安全対策を実施していますが、子ども達はどのような通学状況なのでしょうか?今回は、全国の中学・高校生を対象に、通学時間や通学方法などについて調査しました。
調査概要
- 調査対象:全国の中学・高校生の男女600人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2014年7月
1.通学時間
学校までの通学時間(片道)は、中学生は「20分以下」(65.7%)が最も多く、高校生は「21~40分以下」(32.0%)と「41~60分以下」(32.0%)が多くなります。高校生の中には「61分以上」(14.3%)かけて毎日通学しているという回答も1割以上あり、高校生は中学生に比べて通学時間が長い生徒が多いことがわかりました。

【図1】 学校までの通学時間は、片道何分くらいですか?(単数回答)
2.通学方法
学校への通学方法で最も多い手段は、中学生は「徒歩」(77.7%)、高校生は「自転車」(52.7%)となりました。また、高校生は「電車」(45.3%)、「バス」(21.7%)といった公共交通機関を利用する割合も中学生に比べて多くなります。

【図2】 学校への通学手段について、あてはまるものを全てお答えください。(複数回答)
3.通学人数
登校時は、中学生・高校生ともに「1人」(中学生51.3%、高校生74.7%)が最も多く、学校には1人で登校している生徒が多いようです。下校時は、中学生は「2~3人」(57.3%)で友達と一緒に帰る生徒が多くなり、高校生は「1人」(52.7%)で帰る生徒の割合が多くなります。

【図3】 登校・下校時の人数を教えてください。(単数回答)
秋分の日が過ぎ、季節の移り変わりとともに、だんだん日が暮れるのが早くなりました。中学・高校では、生徒が安全に下校できる環境づくりのために、季節毎の日没時刻にあわせた『完全下校時間』を設定している学校もあるようです。今回の調査では、中学・高校生の通学状況を調べたところ、通学にかかる時間(片道)は、中学生は「20分以下」という回答が6割以上であるのに対し、高校は「20分以下」という回答は約2割と少なく、高校生は中学生に比べて通学時間が長いということがわかりました。その通学方法では、「徒歩」(中学生77.7%、高校生46.7%)、「自転車」(中学生20.3%、高校生52.7%)となり、中学生は徒歩通学が約8割と多くなります。一方、高校生は徒歩以外に、自転車や公共交通機関を利用する割合が多いようです。また、登校時は、中学生・高校生ともに「1人」(中学生51.3%、高校生74.7%)が最も多く、下校時は、中学生は「2~3人」(57.3%)で友達と一緒に、高校生は「1人」(52.7%)が多くなり、登下校は1人という生徒が多いという結果になりました。通学距離が長く、1人で通学している子どもは少なくないようです。文部科学省では、子どもが安心して安全に学べる環境づくりとして、学校安全教育の実施や、学校安全ボランティア(スクールガード・リーダー)による通学路の巡回など様々な施策を推進しています。子どもが安全に通学できる環境をつくるためには、学校・保護者・地域社会・警察等の関係機関が連携して安全管理を徹底するとともに、社会全体で子どもを見守ることが重要です。
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