2014.01.28 カンコーホームルーム 【Vol.96】「保護者が思う小学校の課題」
文部科学省の「生きる力」では、確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切とされています。では、保護者が思う小学校の課題はどのようなことがあるのでしょうか?今回は、全国の小学生の子どもを持つ親御さんを対象に、子どもの元気の有無や学校教育現場の課題について調査しました。
調査概要
- 調査対象:小学生の子どもを持つ親249人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2013年9~10月
1.子どもの元気の有無
普段の生活で、子どもの元気がない・疲れていると感じることは、「よくある」8.8%、「たまにある」49.8%をあわせると、小学生の子どもの約6割は元気がないという結果になりました。
2.学校教育現場で問題・不安に感じていること
小学生の子どもを持つ親御さんが、学校教育現場で問題・不安に感じていることは、「いじめ」46.2%、「学習意欲・学力の低下」45.8%が多く4割を超えています。次に、「体力・運動能力の低下」38.2%、「犯罪・交通事故」26.9%、「授業妨害や学校・学級崩壊」20.5%、「不登校や登校拒否」17.3%などが主にあげられています。「その他」3.6%の回答には、「教師のレベル低下」、「モンスターペアレント」という回答がありました。
3.学校や教育委員会で、重点的に取り組んでほしい内容
学校や教育委員会で重点的に取り組んでほしい内容は、「いじめ防止、発生時の迅速かつ適切な対応」57.4%が最も多く、続いて、「学習意欲を高める、学力の向上」53.4%、「健康・体力づくり、運動能力の向上」49.0%が重点課題としてあげられています。「その他」1.2%は、「快適に勉強ができるように配慮してほしい」などの回答がありました。
元気のない子どもの背景には、毎日の習い事や塾通いで忙しく、生活が不規則になったり、外遊びや運動をする機会が減って基礎体力が低下していたり、子ども同士の人間関係(ストレス)などが考えられます。
今回の調査では、小学生の子どもを持つ親御さんの約6割が、「子どもの元気がない・疲れている」と感じることがあると回答していました。学校教育現場で問題・不安に感じていることは、「いじめ」46.2%、「学習意欲・学力の低下」45.8%、「体力・運動能力の低下」38.2%が多く、そして、学校や教育委員会で重点的に取り組んでほしい内容も、「いじめ防止、発生時の迅速かつ適切な対応」57.4%、「学習意欲を高める、学力の向上」53.4%、「健康・体力づくり、運動能力の向上」49.0%が上位にあげられていることから、小学生の子どもを持つ親御さんは、「学力」、「体力・運動能力」、「道徳意識」への関心が高いようです。
最近、元気のない子どもが多いと言われていますが、変化の激しいこれからの社会を生きるために、学校・家庭・地域が連携して、子どもの確かな学力、豊かな心、健やかな体の知・徳・体をバランスよく育てることが大切と言えます。
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