2013.06.25 カンコーホームルーム 【Vol.89】「中学制服の家庭洗濯の実態」
「丸洗いできる制服を買ったのに、怖くて洗えない・・・」というお母様がいらっしゃいます。最近の詰襟やセーラー服は家庭の洗濯機で洗えるタイプが多くありますが、どれくらいの人が家庭の洗濯で制服を洗っているのでしょうか?今回は、2013年4月に中学校に入学したお子様のお母様を対象に、家庭洗濯できる制服の購入状況や、入学から1ヶ月が過ぎた時点での家庭洗濯の実施状況を調査しました。
調査概要
- 調査対象:2013年4月に 中学校に入学した 子どもの母親600人
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 実施時期:2013年5月
家庭洗濯の可否
中学入学時に購入した詰襟・セーラー服が、家庭の洗濯機で「洗える」タイプだったという人は74.4%と多く、「洗えない」タイプだったという人は11.9%で、家庭の洗濯機で洗える制服を購入した人は7割を超えました。また、購入した制服が家庭洗濯できるものかどうか「わからない」という人も13.8%いらっしゃいました。
家庭洗濯の実施状況
家庭洗濯できる制服を購入して、実際に自宅の洗濯機で「洗った」という人は40.6%、「洗っていない」という人は59.4%、中学入学から1ヶ月が過ぎた時点では家庭洗濯できる制服を購入しても洗っていない人が多いという結果になりました。
家庭洗濯しない理由
家庭の洗濯機で洗える制服を購入したにもかかわらず、家庭洗濯を行っていない理由は、「型崩れや縮みが心配」、「シワになりそう」、「スカートのプリーツがとれそうで怖い」、「スラックスの折り目が消えそう」という不安の声が多く、その不安から家庭洗濯できる制服であっても「クリーニングに出す」といった状況が見られました。また、「まだあまり汚れていない」という理由や、「毎日着用するので洗う暇がない」という家庭洗濯の難しさを憂慮する声もありました。
学校制服は毎日着ているものだから、雨に濡れたり、泥ハネや食べこぼしが付いたり、見た目にわからなくても汗や皮脂などで汚れています。そのため、中学入学時の制服購入では、「お手入れが簡単で、家庭の洗濯機で洗えること」を重視する人が多いようです。
今回、中学校に入学した子どもの母親を対象に、中学制服の家庭洗濯の実態について調査したところ、中学入学時に「家庭の洗濯機で洗える詰襟・セーラーを購入した」という母親は全体の7割以上と多く、家庭洗濯できる制服へのニーズの高さがうかがえました。しかし、中学入学から1ヶ月が過ぎた時点で、購入した制服の家庭洗濯の実施状況を確認してみると、「家庭の洗濯機で洗っていない」という人は59.4%と半数を上回り、約6割の人が家庭洗濯できる詰襟・セーラーを購入したにもかかわらず、「型崩れ」、「縮み」、「シワ」といった不安から、家庭洗濯を躊躇っているという調査結果となりました。また、その一方で、「まだあまり汚れていない」、「汚れが目立っていないから」という理由で制服を1度も洗っていなかったり、「アイロンがけが大変そう」、「洗う時間がなかった」、「毎日着用するので洗う暇がない」といった母親自身の忙しさや子どもの着用状況などから制服を洗っていないという実態も明らかになりました。
最近では、家庭洗濯できる制服だけでなく、家庭用乾燥機で乾かすことができるタイプや、アイロン不要で型崩れやシワを防ぐ超形態安定タイプなど、家庭洗濯の煩わしさや不安を解消した制服も登場しています。いつまでも気持ち良く制服を着ていただけるように、毎日着ている制服は、汚れたらこまめに洗濯をして、清潔で快適に着ていただきたいものです。
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